Android 3.1搭載のIdeaPad Tablet K1とThinkPad Tablet
あのThinkPadもタブレット化? レノボがこだわり注入の2機種
2011年08月02日 23時00分更新
使いやすさを重視した個人向けタブレット
一方ThinkPad Tabletは、企業向けの製品。買ってすぐに使え、エンターテインメント性を重視したIdeaPad Tabletとは異なり、セキュリティー、運用管理、豊富な周辺機器などを特徴とした製品となる。
最近では企業ユースでも高速に起動し、持ち運びに便利なタブレット端末が関心を集めているが、すでに会社で定めているセキュリティーポリシーや運用管理システムににうまく適合しないなど導入するには課題が残っている。こういった部分にも積極的に取り組んだ格好だ。
例えばポート類の無効化や外部メモリーに保存したデータの暗号化といったセキュリティー機能、外部から企業ネットワークにアクセスするためのVPN、「Active Directory」や「Exchange ActiveSync」、「System Center Configuration Manager」といったマイクロソフトのソリューションへの対応などは企業利用を大きく意識している。また、Citrix Reciverを利用したThinClient的な活用も可能となっている。
さらにLenovo App Shopとは別に「Corporate App Shop」という企業向けのアプリストアを10~12月に開設する予定だ。これは企業向けにカスタマイズ可能なアプリストアで、購入したライセンス数のうち「何ライセンスが使われているか」や、「何台までアプリのインストールを可能にするか」といった管理者に役立つ機能が提供される。
ThinkPadで培った技術も応用
もちろん強度の高いコーニング社のゴリラガラスをディスプレーに使用するなど、堅牢性にも配慮。USB 2.0ポートを搭載し、USBメモリーから本体へデータをコピーできたり、Microsoft Office 2010ファイルの簡易編集と閲覧が可能な「Documents To Go」もプリインストールできる。企業利用に配慮して、メモリーカードスロットにはmicroSDではなく通常のSDカードが収納できる。
オプションとしては、キーボードのほかタブレットペンも用意しており、手書き入力にも対応する。充電および最適な角度での立て掛けが可能な「ThinkPad Tabletドック」、レザー製でキーボードを装着した状態で持ち運べる「キーボード・フォリオ・ケース」などオプションにもこだわっている印象を受けた。
ホーム画面のランチャーなどはIdeaPad Tabletと同じものが利用できる。IdeaPad Tabletとは異なり、4in1 OFNボタンは持たない。その代わりに液晶フレーム部分に「ホーム画面表示」「戻る」「ブラウザー起動」「画面の回転」機能が割り当てられた4種のボタンを備えている。
バッテリー駆動時間はWi-Fi使用時で約9時間。企業向けということで、サポートメニューも豊富で、一般的な延長保証のほか、当日対応の3年間訪問修理保証などが選べる点も特徴だ。