マモノ無双! 次々と犠牲になるマシンたち
SUPER GT 2011シーズンの折り返し地点となるスポーツランドSUGO戦。招待された被災者500人に、レースで勇気と希望を与える大事なイベントでもある。
「天候次第」。これは予選日に谷口選手や番場選手、そして大橋監督が共通して口にしていた言葉だ。決勝日となる7月31日は、曇天で今にも崩れそうな天気だったが、なんとか雨は降らずに練習走行が始まった。
だがSUGOにはマモノが潜むと言われている通り、いきなりトラブルが発生した。とあるチームのマシンがオイルを漏らしてしまい、赤旗中断。練習走行のほとんどの時間をオイル処理に費やしてしまった。赤旗解除後は、ミクZ4のライバルである#11 JIMゲイナー 458がマシントラブルでコース外でストップしてしまう。そんな中、#33 ハンコックポルシェが少ない周回数ながらトップタイムを出し、練習走行は終了した。なお、2番手タイムを出したのは#69 サンダーアジアだった。
晴れではないが、雨が降るでもない微妙な天候の中、いよいよ250kmのレースがスタートした。スタートドライバーは百戦錬磨の谷口選手。8位からのスタートだったにも関わらず、エヴァ紫電やカローラといったJAF-GT勢を抜き、順位を落としていた458に勝負を挑む! セパンばりの接戦かと思いきや、谷口選手の執拗なアタックに、100kg以上のハンデを積んだ458は早々に順位を明け渡してしまう。これで5位までジャンプアップし、目の前を走る#33 ハンコックポルシェに仕掛ける……と思ったら、ハンコックポルシェは最終コーナーでコースアウト。難なく強敵をパスしたのだった。
予選1位だった#43 ARTA ガライヤは3位を走行。ミクZ4はガライヤにも猛プッシュ。見事に抜き去り、3位に上昇した。これで前を走るのは、#14 SG CHANGI IS350と#62 レガシーB4のみ。2位を走るレガシーB4は1位のIS350を猛追していたが、痛恨のスピン! そのままピットインしてしまった。これでミクZ4は2位に躍り出た。IS350とミクZ4は同じメンテナンスファクトリーなので、同門対決になった。そのうえ、IS350のドライバーである折目選手は、去年までRE雨宮のRX-7を谷口選手とドライブしていた。そう、師弟対決でもあった。
規制が緩和され、驚異的なスピードで前を走るIS350。ウェイトハンデを68kgも積み、リストリクターで吸気を絞られているミクZ4が追いつくのは至難の業だ。レースも半分を過ぎた頃、ミクZ4はピットイン。暫定2位で番場選手にバトンを渡した。

この連載の記事
-
第56回
ゲーム・ホビー
エヴァンゲリオンレーシングの今期体制が決定! -
第55回
ゲーム・ホビー
どちらも白熱! イカ娘フェラーリ生放送&番場選手誕生会 -
第54回
ゲーム・ホビー
今年初のイカ生で新ドライバー電撃発表! その名はイカティ -
第53回
ゲーム・ホビー
エヴァンゲリオンレーシング、2012年もレースに参戦継続! -
第52回
ゲーム・ホビー
真冬の南青山に出現した「海の家れもん」に突撃じゃなイカ? -
第51回
ゲーム・ホビー
オフシーズンも活発にイベントを続けるイカ娘チームをレポート -
第50回
ゲーム・ホビー
【動画追加】表彰式や祝勝会が続々 今年のレースはすべて終了! -
第49回
ゲーム・ホビー
ミクZ4の痛車仲間・イカ娘フェラーリの今シーズンを振り返る -
第48回
ゲーム・ホビー
敗北を知りたい! ミクZ4、特別戦でW優勝! -
第47回
ゲーム・ホビー
富士に歓喜のミク凱旋! ミクZ4、特別戦で4度目の大勝利 -
第46回
ゲーム・ホビー
チャンピオン後の生放送で今年のミクGTを振り返る - この連載の一覧へ