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モバイル市場を変えるスマートフォンの台頭

2011年09月22日 11時00分更新

文●角辻年範/クロスコ

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 スマートフォンとは、携帯電話と携帯情報端末 (PDA)の機能を融合させた携帯端末のこと。音声通話に加えて、PDAが得意とするスケジュール・個人情報の管理などの機能を持ち、Webブラウザーや電子メールといったインターネットとの親和性の高さが特徴です。

 スマートフォンのOSには、アップルの「iOS」、グーグルの「Android」、マイクロソフトの「Windows Phone」などがあり、それぞれ特徴が異なります。国内では、2009年から2010年にかけて、iPhoneに搭載されているiOSがシェアを拡大しましたが、2010年後半からは多くの端末メーカーが採用するAndroidが飛躍的に伸びています。

スマートフォンと携帯電話の違い

 スマートフォンと従来の携帯電話との大きな違いは、PCのようにユーザーが自由にカスタマイズできることにあります。OSベンダーや通信キャリアが開設している専用マーケットには多種多様なアプリが公開されており、ユーザーが好みのアプリをインストールすることで端末の機能を追加したり、強化したりできます。

 また、無線LANに接続すれば、Web上にある楽曲や動画といったリッチコンテンツを、従来の携帯電話よりも高速にダウンロードできます。PCで管理しているスケジュールやアドレス帳と同期したり、WordやExcelなどの文書ファイルを閲覧したりできるので、ビジネスシーンでも非常に有用です。

スマートフォンのコンテンツ制作

 スマートフォンは従来の携帯電話よりも高機能かつ自由であり、インターネットとの親和性が高いことから、従来のケータイアプリよりもWebとシームレスに連動するコンテンツが実現できます。

 特に、PC向けに提供してきたWebサービスをスマートフォン向けのアプリやWebアプリとして展開する、といったケースも増えています。スマートフォン向けのコンテンツの制作では、ケータイプリのように単体で完結するものではなく、PCやタブレット端末など、マルチデバイス/マルチスクリーンを想定したコンテンツ制作が求められるでしょう。

 従来の携帯電話からスマートフォンへの移行はすでに始まっており、今後数年で市場は大きく変わると考えられます。Webサイト制作でも、複数のデバイスに対応したコンテンツがより求められるようになっていくでしょう。マルチスクリーン対応では、1つのデバイスに対応したコンテンツを作るよりも複雑で、技術的な要件が増えて、制作や開発にかかるコストも多くなります。

 Webディレクターは、それぞれのデバイスの利用状況を把握し、技術トレンドと開発コストを意識した提案と開発手法を選択していくことが求められます。

著者:クロスコ

クロスコは、映像技術とコミュニケーション支援のサービスドメインを持ち、Webサイト、動画・映像などを組み合わせたクロスメディアプロモー ションを、ワンストップで実現してきました。アナログ停波後のデジタルメディアの多様化、ソーシャルメディアのコミュニケーションにも先立って対応 し、あらゆるタイプのマルチデバイス、マルチスクリーンのコンテンツの制作・開発・サービス提供を行なっています。こうした先進のノウハウにより企業の皆様にこれから必用とされる新しいコミュニケーションの形を、戦略からご提案・提供してまいります。

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