このページの本文へ

アプコンはロマンだ! DVDも携帯ゲームも大画面で楽しめっ!! 第1回

7000円から買える! PSPやWii対応の外付けアプコン対決

2011年08月01日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

多彩な解像度変換が可能な
プリンストン「デジ像 AV-BOX版」

プリンストン「PUC-AVBOXY デジ像 AV-BOX版」

プリンストン「デジ像 AV-BOX版(PUC-AVBOXY )」

 プリンストンのデジ像は、幅184×奥行き123×高さ31mmと、テストしたモデルの中では比較的大きめな部類になるが、カバンの中に入れてもさほどかさばるようなサイズではない。

 気になったのは各種端子が前面や背面に配置されており、どこに何を接続をすればいいのかわかりづらかった点だ。

正面(上)のはコンポーネントとSビデオ入力がある。背面(下)にはPC用入力とコンポジット入力、モニター出力端子などを搭載する

正面(上)のはコンポーネントとSビデオ入力がある。背面(下)にはPC用入力とコンポジット入力、モニター出力端子などを搭載する

メニュー操作で出力解像度などの変更が可能。PCモニターと接続するため、1920×1200ドットなどの解像度も選択できる。このほか、画質調整などもメニューを使って行なえる

メニュー操作で出力解像度などの変更が可能。PCモニターと接続するため、1920×1200ドットなどの解像度も選択できる。このほか、画質調整などもメニューを使って行なえる

 PC用モニターとの接続が前提の製品ということもあり、PCからの出力とビデオ出力をピクチャー・イン・ピクチャーで表示する機能も備えている。また、画質調整や出力解像度の切り替えは付属のリモコンで行なえるようになっており、メニュー画面もわかりやすい。

テスト用画像をSD解像度で出力して表示。解像感はやや甘めになるが、映像のにじみ感などはなく、すっきりと見やすい

テスト用画像をSD解像度で出力して表示。解像感はやや甘めになるが、映像のにじみ感などはなく、すっきりと見やすい

夜景のシーンは若干黒潰れ気味になり、暗部は少々見にくい。色乗りもやや濃いめになる

夜景のシーンは若干黒潰れ気味になり、暗部は少々見にくい。色乗りもやや濃いめになる

木々の葉の形状などが全体に甘くなりがちだが、コントラスト感があるため、遠近感などもうまく再現される

木々の葉の形状などが全体に甘くなりがちだが、コントラスト感があるため、遠近感などもうまく再現される

 コンポジット入力のSD映像の画質をチェックしてみた。テストチャートや田園風景を見ると、少々映像は甘くなっている印象になるが、SD映像を直接テレビに接続したときのような映像が潰れたようにはならない。

 DVDソフトの再生などでも大きな不満を感じないレベルの映像になった。このあたりは、さすがは単体で1080pにまで解像度を変換できるアップコンバーターのよさが実感できる。気になる点としては、色がやや濃いめに出る傾向だが、このあたりは画質調整によって好みに合わせて加減してやるといいだろう。

MPEGノイズなどはそのまま出てしまっているが、水流の細やかさもなんとが再現できている。色づけのないストレートな映像という印象だ

PSPで映像を出力。MPEGノイズなどはそのまま出てしまっているが、水流の細やかさもなんとが再現できている。色づけのないストレートな映像という印象だ

色がやや濃い傾向があり、その分黒潰れが目立ちやすくなる。このあたりは画質調整を行なうといいだろう

色がやや濃い傾向があり、その分黒潰れが目立ちやすくなる。このあたりは画質調整を行なうといいだろう

 続いてPSPでもSD映像を出力してみた(専用のコンポーネント出力ケーブルを使用)。圧縮ノイズはそのまま出てしまうが、マグレックスのMG1000-Nと比べると精細度は優れている印象となる。

 花を映した映像もくっきりとした映像になっており、濃い目ではあるがなかなかの映像になる。もう少し解像度感が欲しい気もするが、これはこれでまとまりのいい映像だ。

手頃な価格と入力端子の多さが◎

 PSPとの接続で気になるのは、ズーム表示ができないこと。そのため、ゲーム画面は上下左右に黒枠の入った表示になる。PSPユーザーにとっては惜しいが、SD映像のゲームや、DVDソフトの再生用としては十分な実力と言えるだろう。

 音質についても、わりとストレートに入力された信号をそのまま出力する印象で、余計な色づけもなく、低域から高域までフラットに再現される。低音域の力強さなど少々物足りない部分もあるが、単体のアップコンバーターにそのあたりを期待するのは少々欲張りすぎだろう。

 映像の遅延は少なめで、リズムゲームでも数回プレイすれば身体が慣れてしまうレベルだ。映像と音のズレも気にならなかった。

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中