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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第210回

光と影をうまく使っていろんな雰囲気の猫を撮る

2011年07月29日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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朝の日差しや家の照明を利用するのも楽しい

 朝や午後の日差しは浅い角度から奥まで差し込むので楽しい。

 木々の隙間に日が差し込むので、低木に隠れていた猫もこの通り。「おっと、誰か来たようだ」ってな顔で移動しようとした瞬間の図(前ページ冒頭写真)。

向こうから歩いてくる途中、ちょうど日向に差し掛ったので狙ってみた。ふかふかしていていい感じ(2011年7月 パナソニック DMC-G3)

向こうから歩いてくる途中、ちょうど日向に差し掛ったので狙ってみた。ふかふかしていていい感じ(2011年7月 パナソニック DMC-G3)

 逆光の猫もまたいい。背中から日差しを浴びて、耳が透けて見えたり、毛並みがキラキラと輝くのである。

 古いアパートの廊下を歩いてるだけなのに。

暗い廊下に佇む「かふか」。多分ここが涼しかったんだろう。廊下に差し込む他の部屋の灯りを消してから撮ったのがポイント(2011年6月 ニコン D7000)

暗い廊下に佇む「かふか」。多分ここが涼しかったんだろう。廊下に差し込む他の部屋の灯りを消してから撮ったのがポイント(2011年6月 ニコン D7000)

 家の中で撮るときも灯りを気にするだけで、いろんな雰囲気の写真を撮れる。

 深夜、我が家の「かふか」が廊下のオレンジ色の常夜灯(中にLEDが入っているだけなのでかなり暗い)の下でほげーっと座っていた。

 「あ、これはいい案配だ」と、他の部屋の灯りを全部消し、常夜灯一灯だけにして、明るいレンズ (50mmF1.8)をつけた一眼レフで這いつくばってISO感度を上げて撮影。

 深夜の暗い廊下でひとりぼっち感を強調してみたわけである。

 まあ、猫はじっとしてくれないので最初からそれを狙って撮る、ってわけにはなかなかいかないのだけど、それもまた楽し。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』(MdN)、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫。2010年4月27日発売)。Twitterアカウントは@ogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei


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