いま、iOSでオーディオ環境をクラウド対応にする
いろいろと種類がある「オーディオのクラウド化」だが、日本で使えるサービスとなると、数は限られる。iTunes Storeが日本でオープンしたときの米国とのタイムラグを考えれば、iTunes Matchがスタートするのは当分先のはず。ここでは、今すぐ日本で使える「CloudPlayer.me」とAudioGalaxyの2つのサービスを紹介してみよう。
クラウド上に自動アップロードする
「CloudPlayer.me」
純粋クラウド型に分類されるCloudPlayer.meの特徴は、クライアントがHTML5対応のウェブブラウザーであることだ。ユーザー登録および事前のファイルアップロードは必要だが、アップロードさえ完了してしまえば、Mac/PCはもちろんiOSやAndroid、BlackBerryでも音楽を聴くことができる。
オーディオファイルのアップロードには、Javaベースの専用クライアントソフトを使用する。設定は起動後にサウンドフォルダーを登録するだけでよく、iTunesユーザーの場合は「ミュージック」-「iTunes」-「iTunes Music」フォルダーを指定すればいい。あとは自動的にアップロードが実行されるので、ただ待てばOK。サイト上に「500 song/min」とあるとおり、アップロードは高速だ。その状況は「My Cloud Player」で確認できる。
アップロード時にどのような処理が行なわれているかは不明だが、その音質にはいささか不満が残る。スネアドラムの抜けのよさがかなり失われていることや、アップロードの速さから推測するに、ビットレートを落としファイルサイズを小さくしたうえでアップロードしているのだろう。Mobile Safariで聴くとき、サイトデザインがiOSに最適化されていないことも気になる。音質改善を含め、今後に期待のサービスといえる。
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