サイト内での比較・検討を促す仕組みで回遊性を高める
アパレル商品のECサイトでは、ユーザーが商品を一目見て即決することは少ない。ほとんどのユーザーは気に入った商品があっても、「ほかによい商品がないか」といくつかのサイトを行き来して比較・検討する。だからこそ、できるだけ自社サイト内にとどまってもらい、サイト内を回遊しながら比較・検討してもらう仕組みが重要になる。
その仕組みづくりの一環として、新しいozieのページには、上位カテゴリへ移動できるパンくずリストを設置した。たとえば、商品詳細ページから同じ衿型の商品一覧ページへ、商品一覧ページから衿型の一覧ページへとすぐにさかのぼれる。
さらに、レコメンデーションエンジンを導入し、他のユーザーが一緒に購入した商品や、自分がチェックした商品の履歴も表示している。
「ozieは、メンズシャツだけで500点以上も商品が揃っています。リニューアルで回遊性がぐっと高まり、これまで埋もれていた商品も含め、たくさんの商品を比較・検討してもらえるようになりました」(柳田氏)。結果、サイト内の滞在時間もアップ。最終的には購買率や購買単価の向上に結びつき、全体の売上アップにも貢献した。
1月のリニューアル以降、順調に売り上げを伸ばしているozie。6月の売上は、2002年のオープン以来過去最高となる3000万円を超え、リニューアルの効果は大きく表れている。「ゆくゆくはネットで構築したブランドをもとに、実店舗も出店したい」と語る柳田さんの夢も、そう遠くないうちに実現されそうだ。