7月より第2クールの放映も始まった「花咲くいろは」。昨年このコーナーでも聖地巡礼の旅をご紹介したアニメ版「true tears」の制作会社「P.A.WORKS」が、10周年記念作品として制作したオリジナルアニメで、一言で物語を表現するなら「温泉街の小さな旅館を舞台とした青春劇」だろうか。
P.A.WORKSは、登場人物の動きや心理を作品の中でうまく表現しているのはもちろんだが、特に舞台となった場所の空気感を活かしていくことに長けている、と個人的に思っている。P.A.WORKSは富山県に本拠を置くアニメ制作会社だけど、true tearsも今回の「花咲くいろは」も北陸地方を舞台としていて(P.A.WORKS自身は作品の舞台を公表していないが)、その美しい情景もまた重要なファクターとしてうまく作品の中に取り込んでいるのだ。
そんなP.A.WORKSが制作する作品だけに、聖地ファンの間では放送前からかなりの注目を集めていて、本放送前のパイロットフィルム公開とともに、登場地点を特定して巡礼する猛者も現れたほど。もちろん筆者としても、true tearsの頃からP.A.WORKSの作品に注目していただけに、今回の「花咲くいろは」の放送を心待ちにしていたわけだ。そして放送開始後、「花咲くいろは」は毎回期待通りの見事な情景表現を見せてくれている。
アニメの舞台となった場所を訪れて、旅人なりの視点でお送りする「聖地探訪ツアー」。今回は「花咲くいろは」の放送で盛り上がりを見せる、石川県を旅してみよう。なお、今回は放送中の作品なので、情景探索は第9話までに登場した場所を中心にお届けする。また、その情報源としてファンサイトその他を参考にさせていただいた。
6月11日。筆者は、第一の目的地となる能登半島に向けてクルマを走らせていた。「花咲くいろは」の舞台として想定される場所は、石川県内の2ヵ所に分かれていて、最初の目的地はその内のひとつ「のと鉄道西岸駅」だ。海岸線にそって北上する能登道路はすごく快適なルートで、朝の早い時間だけに行き交うクルマも少ない。左手に群青色の日本海と、どこまでも続く白い砂浜を見ながらの楽しいドライブだ。
西岸駅は、のと鉄道七尾線の起点・七尾から数えて6つめの駅だ。基本的に単線ののと鉄道だが、西岸駅は上下複線のホームを持っていて、列車が行き違いのできる構造となっている。昭和7年に当時の国鉄能登線の駅として開業したが、味わいのある木造駅舎はその頃からの古い建物。ホームの端に立つと、遠くに牡蠣の養殖筏が浮かぶ七尾湾を眺めることができる、静かでのんびりとした無人駅だ。
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