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週刊 PC&周辺機器レビュー 第110回

VAIO Zの弟分? 速くて高解像度なモバイル VAIO S

2011年07月22日 12時08分更新

文● 池田圭一

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本体前面。無線機能や電源、ストレージアクセス状況を示すインジケーターや、無線機能のオン/オフスイッチがある。閉じた状態でも確認・操作できるのは、よく考えられている

本体左側面に光学ドライブを搭載。VAIO Zに採用されたのと同様の薄型軽量のドライブ。ヘッドホン端子の位置に注意したい

オーディオ出力を除いて、すべての外部インターフェースが右側面に集約されている。やや窮屈な印象もあるが、モバイル機でもUSB 3.0搭載はうれしい

 外観の詳細を見ていこう。前面左には電源やストレージのインジケーター、ならびにワイヤレス機能のオン/オフスイッチがある。必要なものが見やすい位置にあるのは使いやすい。しかし、ほかの配置は薄型化の弊害が出てしまったように思える。たとえば左側面のヘッドホン端子だが、光学ドライブトレイのすぐ後ろにあるためトレイ開閉時にケーブルが干渉しがちだ。

 極めつけは本体背面中央に設けられた空冷ファンの排気スロットだ。ディスプレーを立てて使用状態にすると、天板の一部が排気孔を覆ってしまうのだ。そのこともあるのか排熱効率が影響を受けてしまっている。パームレスト右側やキーボードの右側(下部にメモリー)は、使用中に40℃以上になった。空冷ファンも全開で回るため、高周波の騒音が結構と耳につく。列車の中などでは気にならないかもしれないが、静かな会議室では顰蹙を買うレベルだ。

背面中央に空冷ファンの排気口があるが、ディスプレー部を起こすとヒンジで覆われてしまう。そのため排気が前面にも流れてしまい、手で触れると熱い空気が出ているのがわかる

簡単に測定してみた。パームレスト表面は40度以上。上に置いた温度計も37度を示している。右側の数字(60度前後)は空冷ファンの排気温度

 ビジネスユースで付加価値となる指紋認証機能を標準搭載するのはいいが、ここにも残念な部分がある。指紋センサーが左右マウスボタンの中央に配されているため、タッチパッド使用中に指がセンサーの上に乗ると、そのたびに指紋認証ソフトが反応してしまうのだ。

指紋センサーの標準搭載はよいのだが、操作中に無意識に触れてしまわないよう気を使うのが意外と不便だ



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