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きめ細かく配慮された、小回りの効く便利機能を満載

OS X Lionが切り拓く未来のコンピューティング(後編)

2011年07月21日 18時30分更新

文● 林信行

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OS X Lionのインストールは「Mac App Store」から

 さて、マニアックな機能も含め、たくさんの魅力的な機能を紹介してきたOS X Lionだが、果たしてこのOSはどうしたら手に入るのだろうか。

 既報の通り、OS X Lionの対応環境はIntel Core 2 Duo、Core i3/i5/i7、またはXeonプロセッサを搭載したMacとなっている。また、「Mac OS X Snow Leopard」がインストール済みとなっている必要がある。

 条件に合ったMacを用意したら、まずはMac OS X Snow Leopard環境のままで、「ソフトウェアアップデート」を実行しよう。これは、「iPhoto」や「iMovie」などのアプリケーションをOS X Lion上で使えるようにするために、最新版にしておく必要があるからだ。

 また、新規にOS X Lion用にMacを購入した方の場合は、アップルから提供されている「移行アシスタント for Mac OS X Snow Leopard」というソフトを入手し、実行するといい。実はこのソフトは執筆段階で入手できていないので、何をする物か詳細を把握できていないが、従来の個人データ/設定の転送に加えて、おそらくOS X Lionと互換性がないソフトを取り除いたり、無効化するのではないかと考えている。

旧Mac OS Xはもちろん、Windows機からの移行も手助けしてくれる優秀なツール。ちゃんとWindowsの壁紙設定やOutlookの設定などもひきついでくれる

 OS X Lionは、システムの根本部分から大きく変わるOSで、アップグレードすることで動かなくなるソフトもそれなりにある。

 これら非互換ソフトのうち、主なものは7月21日にアップルがウェブサイトにて一覧を公開する模様だ。またそれ以外にも、例えばRosettaという技術が取り除かれたため、PowerPC搭載Mac向けのアプリケーションも動かなくなってしまう。古いアプリケーションをアップグレードしないまま使い続けている人は注意が必要だろう。

 これらの確認がすべて済んだら、いよいよアップグレードだ。

 OS X Lionへのアップグレードは、「Mac App Store」から行なう。Mac App Storeを起動したら、大きなバナーが表示されているので、そこをクリックしよう。次に、2600円と書かれた金額部分をクリックして購入ボタンを押す。あとはパスワードを入力すれば、すぐにOSアップグレード料が支払われダウンロードが始まる。

 ダウンロードにはそれなりに時間がかかるが、しばらく放置しておけば、後は全自動でインストールが完了する。

OS X Lionのインストール中の様子

 また、一度OS X Lion購入をしてしまえば、ユーザーが所有し、同じApple IDで利用しているすべてのMacに追加料金なしでインストールできる(インストールは同様の手順を踏むが、Mac App Storeで同じApple IDを使っていれば、お金は払わずに済む)。

 Mac App StoreからのOSインストールは画期的なことで、OSのディスクが手元にない外出先でも、簡単に復旧作業やOSの再インストールができる、ということでもある。

 なお、アップル社は学校や法人向けには、OS X Lionをサイトライセンス形式で提供する準備もある。

 さらに、ブロードバンド環境のない人向けに、アップル直営店にてOS X Lionをダウンロードするサービスを提供するようだ。8月後半には、OS X Lionが入ったUSBディスク(価格6100円)も提供される(こちらも、事前にMac OS X Snow Leopardにアップデートしておかないと利用できない)。

 最初のMac OS Xから10年目に登場したOS X Lionは、iPhone/iPadが台頭するこれからのポストPC時代に、新世代パソコンという新しい森を生み出す最初の木になるかもしれない。

 マルチタッチ操作やオートセーブをはじめ、OS X Lionで登場した新しい基盤技術が、この先どんな新しい変化をMacのハードウェアに与え、iPhoneやiPadにどんな変化をもたらすのか。さらには、WindowsなどのライバルOSに、どんな影響を与えるのか、非常に楽しみだ。

 まさに今、パソコンの新しい歴史が始まろうとしているのだ。


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