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デジイチ込みで7万5000円から!? 「O-GPS1」で天体撮影に挑戦

これは格安! PENTAXのデジタル一眼で星を撮ったどー!!

2011年07月25日 12時00分更新

文● 伊藤 真広

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いよいよ天体を撮るためのカメラの準備

 これで、O-GPS1の準備ができたので、続いて撮影の設定だが、アストロトレーサーで撮影できる追尾可能時間(露出時間)は、最長で5分(300秒)なので、方角や使用するレンズ、空の明るさといった撮影環境に応じて追尾する時間を決めよう。

手前がO-GPS1をセットしたK-5。奥は同タイミングの空を撮影するためにセットした「NIKON D3」

手前がO-GPS1をセットしたK-5。奥は同タイミングの空を撮影するためにセットした「NIKON D3」

 ここまでの設定が終われば、あとは安定した場所に設置した三脚に取り付けて、ピントや絞りといった撮影の最終調整を行なうだけだ。

 ピントの調整だが、AFでは星の小さな光にピントを合わせられないので、MFできっちりと行なうこと。よく天体撮影はピントを無限に合わせるという話もあるが、無限に振り切った状態はピントが合っていないため、撮れた写真はピンぼけ写真ばかりになってしまう。

 ちなみに、ピントはファインダーを覗くよりもライブビューを使ったほうが簡単に合わせられる。ライブビューでのピント調整方法は、液晶内に映っている一番明るい星を拡大して、そこにピントを合わせるだけ。

「iステラ」で今回の撮影ポイントを確認。西方角に向かって撮影した。撮影した時刻は7月6日の午前1時から午前3時までの約2時間ほど

「iステラ」で今回の撮影ポイントを確認。西方角に向かって撮影した。撮影した時刻は7月6日の午前1時から午前3時までの約2時間ほど

ピントの調整が済んだら、パーマセルテープなどを使って振動でピントがずれないように固定しておく。露出の最中にピントがズレると泣くに泣けない写真になってしまうぞ

ピントの調整が済んだら、パーマセルテープなどを使って振動でピントがずれないように固定しておく。露出の最中にピントがズレると泣くに泣けない写真になってしまうぞ

 これで準備は完了なので、慎重にシャッターを落としたら、設定した追尾時間が過ぎるのを待てば、夜空に拡がる目では捉えきれない星々が写った天体写真が撮影できているはずだ。

 撮影中はちょっとした光が入り込むだけでも真っ白になってしまうので、携帯電話を使用する際やライトを付ける際は、カメラから離れた場所で細心の注意を払って使用すること。

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