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猛暑を乗り切れ! パソコンで節電特集 第2回

PCメーカー対マイクロソフト 節電上手はどっちだ!

2011年07月20日 12時00分更新

文● 二瓶 朗

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Qosmio T751の節電具合を検証!

東芝「dynabook Qosmio T751/T8CW」

 Qosmio T751の省電力機能は、「TOSHIBA ecoユーティリティ」による「ecoモード」を使用する。ただし詳細な設定は変更できず、ユーザーができるのは基本的にオン/オフを切り替えるのみだ。

 計測はSH76/Dと同様にACアダプターを接続して「バランス」プランにした場合と、「ecoモード」をオンにした場合、そして自動節電プログラムによる省電力プランの状態で、それぞれアイドル状態、負荷状態、そしてテレビ視聴状態についてワット数を計測した。テレビ視聴では放送画面を全画面表示にして、音量を最大と最小の真ん中に設定している。

 結果はグラフのとおり。SH76/Dと同様に、節電効果は「ecoモード>自動節電プログラム>バランス」の順になった。特に、アイドル時よりも負荷が高い時の節電に、効果が出ているのがわかる。ある程度負荷のかかる操作をしながら節電を気にするのであれば、ecoモードへの切り替えは必須のようである。

Qosmio T751で計測した省電力設定時の使用電力(単位はワット)

 テレビ視聴時では、ecoモードと自動節電プログラム状態の省電力は等しかったが、どちらも確実に節電効果はある。画面がやや暗くなること以外は、特に気になることなくテレビを見られたので、節電しながらのテレビ視聴にはecoモードを活用するべきだろう。

 なお、TOSHIBA ecoユーティリティのecoモード画面でも消費電力をグラフ表示する機能があるが、ワットチェッカーの数値より1ワットほど低い数値が表示されていた。

「TOSHIBA ecoユーティリティ」のecoモードの画面


 これらの実験からわかるように、各社の省電力モードは確実に節電効果がある。マイクロソフトの自動節電プログラムもそれなりに効果はあるが、ハードウェアの特性などを含めての調整が行なわれているメーカー独自の節電ユーティリティのほうが、節電効果は高いと言えよう。

 独自の節電機能が搭載されているパソコンならば、節電のためなら積極的にその機能を使うべきである。一方、メーカー独自の節電機能がない製品であるなら、マイクロソフトの自動節電プログラムを導入しよう。馬鹿にできない効果がある。

 次回は、自作パソコンなどデスクトップパソコンの節電について考えたい。新規に節電重視のマシンを組むのではなく、既存のマシンにどのような工夫をしたら節電が可能なのか検証してみる。


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