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長~く使える極上のPCケース2011 第4回

読者プレゼントあり

長~く使える極上のPCケース2011【サーマルティク編】

2011年07月21日 12時00分更新

文● 宇野 貴教

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Armor A30

●URL:http://www.thermaltake.co.jp/product_info.aspx?PARENT_CID=C_00001439&id=C_00001440&name=Armor+A30&ov=n&ovid=
●実売価格:1万4980円前後

ゲームケースらしくフラットな部分がほとんどないデザイン。フロントの5インチベイと3.5インチベイの配置が特徴的だ

キューブ型でもゲームデザインケースを!

 Armor A30は、全高が低めのキューブ型ケースだが、このタイプとしては珍しくゲーマー向けをうたっており、ゲーマー向けタワーでよく見られるSF的デザインや光り輝くLEDファンといった要素が搭載されている。そのため、キューブ型としてはひときわ異彩を放つユニークな製品となっている。

ゲーマー向けを意識して、SF的デザインや光り輝くLEDファンを取り入れている

キューブ型の常識を破るビッグボディ

 本体サイズは291(W)×456(D)×266(H)mmと、キューブ型ケースとしては二回りくらい大きく、必要な設置面積はミドルタワーケースとあまり変わらない印象だ。コンパクトで省スペースという一般的なキューブ型のイメージには当てはまらないが、その巨大さが逆に個性となっていると言えるだろう。その大きさゆえに、マザーボードはMini-ITXだけでなくmicro ATXにも対応している。

横から見るとリアのほうがやや高い。マザーボードが見えるように両サイドはアクリルパネルになっている

トップは排気用の230mmファンがひときわ大きく目を引く。手前はちょっとした小物置きスペースとして利用可能だ

トップカバーを開けたところ。右がフロントでオープンベイユニット、左がリアで電源ユニット取り付け部分になる

オープンベイユニットを外すと、その下にある3.5インチシャドウベイユニットが見えてくる

 フロントパネルは全面メッシュで、サイドパネルや天板にも多くの通気口が開けられている。このあたりは冷却性能を重視するゲームケースらしい仕様だ。
 搭載するファンはフロントに吸気用の90mm角1200rpmファン、リアに排気用の60mm角1500rpmファンが2基、そしてトップに排気用の230mm角800rpmファンと、いずれも動作音が20db未満の静音ファンが搭載される。
 通気口が多いため内部の音が漏れやすいものの、ビデオカードやCPUクーラーを選べばノイズを抑えた仕様にも対応可能と言えるだろう。

フロントファンは90mm角で、動作中はブルーLEDにより青く光る

トップパネルを裏側から見たところ。230mm角の大型ファンがあり、ここから内部の熱を一気に排気する

多くの工夫で使いやすいアクセス性能を実現

 ケースの内部はかなり特殊な構造になっている。特徴的な点として、サイドパネルが開かず、かわりにトップパネルを外してベイなどにアクセスすることが挙げられる。また、マザーボードは引き出し式のトレイ上に設置するため、メンテナンスが楽な構造になっている。

マザーボードは引き出し式のトレイ上に設置するため、メンテナンス性が高い

オープンベイユニットはL字型のフックで固定するので、ツールフリーで着脱可能だ

 ドライブベイは5インチベイ×2、3.5インチシャドウベイ×1、2.5インチシャドウベイ×2をセットできるユニットと、3.5インチシャドウベイ×2のユニットの2つに分かれる。このうち前者はトップパネルを外せばすぐにアクセス可能だ。

オープンベイは全体がひとつのユニットで構成されている。2.5インチシャドウベイもここに2基用意されている

シャドウベイには3.5インチドライブを2基搭載可能。このベイユニットは若干アクセスしづらい

 ゲーム向けケースだけありビデオカードは長さ約330mmまでをサポートするが、これはPCI Express x16スロットが拡張スロットの中で最もCPU寄りに配置されていることが条件。2番目の位置だと5インチベイユニットと干渉するため、対応カード長は5~7cm程度短くなると見積もっておくとよい。
 内部が広いとは言えないものの、使い勝手に考慮されたアクセス性のよい構造である。

大型ビデオカードもサポート。ただし、写真のマザーボードは取り付けスペースとPCI Express x16の位置が合わないため、対応長がやや短くなる

フロントアクセスポートは左下。eSATA、USB2.0、USB3.0と多彩だが、各1基ずつと数は多くない。とはいえスペースの少ないキューブ型ケースにこれらがあるのはありがたい

 キューブ型ケースを求めるユーザーは、省スペースやリビングPCを主目的とした2台目や3台目のPCとして組む場合が多いが、このケースであれば1台目のメインマシンとしても使える拡張性と冷却性を備え持つ。そのぶんキューブ型らしからぬ大型ボディだが、タワー型ケースと比較すれば十分小さい。コンパクトなゲームケース系デザインという、既存製品のすき間をうまく突いたモデルと言えるだろう。


読者プレゼント

 今回検証で使用したPCケース3台を、抽選で各1名様にプレゼントいたします(応募締め切り:2011年7月31日)。
 なお、製品は編集部で検証および撮影で使用したものになります。新品ではありませんので、破損、傷などによる苦情、返品、交換は編集部、メーカーともに受け付けられませんのでご了承ください。

 プレゼント応募ページはこちら

プレゼント提供:サーマルティク

【機材協力】

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