またバッテリー残量をLEDの色で確認できるようになった点もうれしい。70%~100%の時はグリーン、40%~69%の時はイエロー、そして、39%以下になるとレッドで残量をお知らせしてくれる。実質的な前モデルと言えるKBC-L2BSでは、青色のみの表示でどれくらい使ったかわかりにくかったため、筆者としてはすごく嬉しいアップデートだ。
ついでといってはなんだが、KBC-L2BSとも比較してみた。写真で確認してもらいたい。
充電性能については、最大1.5Aということもあり、上記した通り起動中のHybrid W-ZERO 3も充電可能だ。同時にXperia arcも充電できた結果から見ると、国内のスマホの大半に対応しているといって良いだろう。なお、さすがにiPad 2とHybrid W-ZERO 3の同時充電はできなかった。
パッドの上に置くだけでOK!
つづいては、ワイヤレス給電の国際規格「Qi」に対応した充電パッド「QE-TM101」。本体サイズは幅146mm×奥行き170mm×高さ20mmで、重量は約250g。送電出力は最大5Wで、USB端子による充電と同レベルの出力だが、規格としてはさらに出力を大きくして、いずれはノートPCなどの充電も視野に含まれている。なおカラーバリエーションは、QE-PL201と同様にホワイトとブラックが用意されている。
Qiに対応している製品で国内流通しているものだと、パナソニックでは「QE-PL201」「QE-PL101」(ともにモバイルバッテリー)と「QE-CV201」(単3単4形のニッケル水素電池を充電できるケース)、三洋電機では「N-WL01S」(QE-CV201同様の充電ケース)。またマクセルからはQi対応のiPhone 4用充電ジャケット「WP-SL10A.BK」がある。また、NTTドコモの2011年夏モデル「AQUOS PHONE f SH-13C」は、スマートフォンとして初めて本体に受電コイルを搭載している。ラインナップとしてはまだ少ないが、今後はどんどん増えていくだろう。
さて、QE-TM101はフリーポジショニングを謳っている。その仕組みは、ムービングコイル方式にあり、QE-TM101上のテキトーなところに置いても、送電コイルが自動的に受電コイルの位置を取得して、そこまで送電コイルが動くというもの。いちいち、厳密に定められた場所にユーザーが置く必要がない。競合規格となるPOWERMAT製品はいまのところ送電側のロゴと受電側のロゴをなるべく合わせるという方式で、ちょっと気を使うのだが、Qiのムービングコイル方式はそういう点で楽だ。いずれは、空港やカフェにムービングコイル搭載の机や荷物置きを用意する狙いだろうか。
ムービングコイルが自動的に位置を検出するまでの動画
位置取得精度は極めて高いのだが、たまに位置取得ミスするところもかわいい。ただそのミスは、チェック中にたまたまムービングコイルの死角に受電コイルが位置してしまったようで、その後は再現ができなくてやきもきしている。ものすごく絶妙の位置だったんだろうなぁ……。
充電時間は、QE-PL201とQE-TM101の構成だと、0%から100%まで実測7時間21分。ACコンセントでは7時間1分と大差ナシという結果に。ちなみにUSB経由で充電の場合は、カタログスペックによると約14時間とのこと。
なお購入時に2台同時充電できるかと思って購入したのだが、よーく見てみたら「2台順次給電」だった。つまり、ふたつのQi規格対応製品を無接点充電パッド上に置いた場合、まずひとつを充電して、その充電が終わったら次の製品の受電コイルを探して充電ということ。2台充電は次モデルなんでしょうか、パナソニックさん。その、QE-PL201をふたつ持つヘヴィなスマホッ子だと、14時間かかっちゃうことになるんですけど……。
(次ページへ続く)
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