本格展開っぽい?
無接点充電対応の「Charge Pad」と“パナモバブ”を試す!
充電。デジタル系モバイルガジェット野郎どもからすれば、毎日のお約束動作であり、そうでなくてもフィーチャーフォンやスマホの充電は誰でもしているといってもいい。充電といえばケーブル。秋葉原に出没するスマホ大好きッ子たちがいい例だが、数本の充電ケーブルを持ち歩いているものだ。スマホはいろいろできて荷物が減ると思いきや、逆にケーブルにモバイルバッテリーにスタンドにと荷物が増えているような気がしないでもないが……。
筆者の場合だと、Samantha Vegaで買ったすっごくかわいい小物入れ(チャックがチョコ色なんだよ、うん)に、miniUSBケーブル、microUSBケーブル×2、Dockケーブル、ウォークマンのケーブル、モバイルバッテリー充電用ACアダプター、USBをAC充電に変換できるコンセントなどなど。さらに自宅に帰れば、常時持ち歩くスマホ×3、iPad 2、デジカメ、ウォークマン、モバイルバッテリー×2の充電が待っている。そうすると、PCのUSB端子や電源タップが圧迫されるし、それ以前に、充電するものが多くてめんどくさい。
さて、コードレス電話の子機や電動歯ブラシではお馴染みだった無接点充電。少しずつだが、世界規模でモバイルガジェットの充電もワイヤレスに、という動きが始まっている。比較的広く使われているモノでは、POWERMAT社の方式と国際規格としての「Qi」のふたつがある。POWERMAT社はアメリカを中心に広く普及し、「Qi」は日本を始め、アジア圏を中心に広まっていくもの見られ、国内ではパナソニックやシャープなどが参入している。
とやや長い前置きとなってしまったが、「Qi」規格に対応したパナソニック「無接点充電パッド」と、無接点充電に対応したモバイルバッテリー「QE-PL201」をチェックしていこう。
黒いモバブ「QE-PL201」
無接点充電パッドのチェックに入る前に、QE-PL201を見ておこう。デジタル系ガジェットレディ&ジェントルマンの間では、鉄板の三洋電機「KBC-L2BS eneloop mobile booster USB出力付リチウムイオンバッテリー」(いわゆるモバブ)と見た目は一緒といっていい。しかし、KBC-L2BSと比べて、リチウムイオンバッテリーの容量が5000mAh(19Wh)から5400mAh(20Wh)に、最大出力は1Aから1.5Aにパワーアップしている。また本体の充電端子形状はACからmicroUSBに変更され、ホワイトカラーに加えて、ブラックも新色として追加された。
なおサイズは、幅63mm×奥行き70mm×高さ24mmで、重量約150g。KBC-L2BSとほとんど同じだが、重量が20gほど増加したことになる。
もちろん、QE-PL20は今回紹介する無接点充電パッドに対応している。その証として本体正面には「Qi」のロゴが彫り込まれているのだ。
操作方法はカンタンで、充電した状態のQE-PL20に用意された2つのUSB端子から充電したいモバイルガジェットに接続して、本体正面のボタンを押すだけ。LEDが点灯して、充電が開始される。当然、出力範囲内でないと充電されないが、iPad 2やHybrid W-ZERO 3(起動中)を充電できるので、逆に充電できないものが少ないといっていいだろう。
(次ページへ続く)
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