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長~く使える極上のPCケース2011 第1回

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長~く使える極上のPCケース2011【アビー編】

2011年07月18日 12時00分更新

文● 宇野 貴教

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AS Enclosure LP210

●URL:http://www.abee.co.jp/Product/CASE/AS_Enclosure/LP210/index.html
●実売価格:2万6980円前後

オールドPCユーザーの琴線に触れる、古式ゆかしいPCケースの形状だ

AV機器との親和性バッチリ

 「AS Enclosure LP210」はリビングに設置することを強く意識し、各種AV機器との親和性の取れたデザインを採用するユニークなmicro ATXケースだ。その外観は高さが抑えられ横幅が広くなっており、AV機器そのものだ。
 一見するとキワモノとも思われるデザインだが、10年数年くらい前までの大手家電メーカー製のパソコンは、このケースのように横幅が広く、上にCRTディスプレイ(その頃はまだ液晶が高級品だった)を置いて使うのが一般的な設置方法だった。
 オールドPCユーザーは懐かしさを感じる人も多く、それなりに需要のありそうなものだが、設置自作ユーザー向けではこの手のケースはほとんど見あたらない。その理由は、机の上やAVラックに収めるサイズにすると十分な内部スペースを確保するのが難しく、組みづらいケースになってしまうからだ。そのため、内部レイアウトにどのような工夫が施されているかが、この手のケースの焦点となるだろう。

前から見ると大型のAVアンプのような雰囲気。カラーリングを合わせれば他のAV機器との親和性も高い

拡張カードはちょうど中央に位置することになる。写真右側が電源ユニット用スペース

ビデオカード2枚差しも可能

 まず外観だが、表面はアルミニウム合金にヘアライン加工を施している。金属的な美しさが強調され、高級感を意識した作りとなっている。また、カラーバリエーションもブラック、シルバー、そしてシャンパンゴールドの3色があり、特にシャンパンゴールドはとてもPCケースとは思えない、高級オーディオのようなカラーリングだ。
 サイズは439(W)×349(D)×149(H)mmで、イメージとしては大きめのアンプという印象。高さがあるのでコンパクトではなく、内部収納などを重視した設計になっている。

パネルの上側にスロットやスイッチ類は一切なく、上にBDレコーダなどを載せられる

ケース右側(写真上部)の3分の2を占めるマザーボード設置スペースと、残り3分の1を占めるケース左側(写真下部)の電源ユニットと5インチベイ用スペースが、きれいに分かれている。写真左上の白いカバーはリアファン

 ケース内部は左手前に5インチベイ、左奥に電源ユニット、右手前に3.5インチシャドウベイ、そして中央奥から手前にかけて広く空いており、ここが丸々拡張カード用になっている。4スロット分のスペースがあるので、ビデオカード2枚差しも可能だ。サポートするカード長は約280mmでハイエンドビデオカードにも対応できるが、280mmだとかなりギリギリだ。PCI Express用の補助電源コネクタを水平方向から差すタイプのビデオカードは、もう20~30mmほど短いものまでと見積もっておいたほうがよいだろう。
 ベイはホルダーユニット着脱式で5インチ×1、3.5インチ×2、2.5インチ×1の3ユニットに分かれる。デバイスの取り付けやユニットの着脱にドライバが必要でツールフリーではないが、アクセス性はよく使い勝手に問題はないだろう。

5インチベイの下に2.5インチシャドウベイを搭載。いずれもデバイス固定は流行のツールフリーではない

フロント右側に2基の3.5インチシャドウベイが搭載される

ユニークなダクト付きリアファンだが……

 エアフローはフロント中央下部から吸気し、リア左右から排気するシステムで、ファンはフロントとリアに120mm角ファンが1つずつ搭載されている。
 ユニークなのはリアファンで、リアパネルに沿って装着してあるのではなく、CPU上部へかぶせるように設置し、ダクトユニットで風向きを約120°曲げてリアから排気する仕組みになっている。風量のある120mmファンを限られたスペースに配置するための工夫だ。
 ただし、このリアファンシステムのためCPU上部の余剰スペースはほとんどない。かなり薄いIntelのリテールCPUクーラーでさえぎりぎりの高さで、搭載可能なCPUクーラーは薄型タイプのものに限られる。そのため、搭載可能なCPUクーラーの選択肢はかなり少なく、ハイスペックCPUにはあまり適さない。

中央の防塵フィルタ奥向こうに120mm角フロントファンが搭載される

リアファンを下からのぞき込んだところ。120mm角ファンがやや斜めの角度で取り付けられており、位置はマザーボードのCPU直上になる

 このようにケース右側はかなり窮屈だが、左側はそれなりに余裕がある。ここに入る電源ユニットは通常のATX電源を利用可能で、ケーブル接続口もかなりスペースが空いている。非プラグイン方式の電源ユニットでも、不要ケーブルをここでまとめて収納しておける。

電源ユニット部分は大きくスペースが取られており、大型電源も搭載可能だ

実際にBDレコーダを上に置いてみた。横幅、奥行きともに本製品のほうがやや長い

 280mmまでのビデオカードを利用できるなど、この形状のケースとしては高めの拡張性だ。デザインも高級感があり、リビングのAV兼ゲームマシンケースとしてデザイン重視のユーザーに魅力的な製品と言えるだろう。
 悩みどころはCPUクーラーの選択肢が少ないことだ。ハイスペックと静音を両立しようとすると、パーツ選定はかなり難しくなる。ベイの数も少なめなので、録画マシンとして使うならHDDはなるべく大容量のものを選ぶ必要がある。

防振用の大型インシュレーター4つでケース本体を支える

デザイン統一用のベゼルカバーが付属しているのもポイントだ

(次ページへ続く)

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