昨今の高機能な録画機能付きテレビやBDレコーダーでは、本体や外付けHDDに録画したデジタル放送番組を、対応する別のレコーダーやHDDにコンテンツを保護したまま転送したり、BD-R/REに保存する「DTCP-IPムーブ」機能を持つ製品がある。この機能を持つ機器があれば、例えばテレビの内蔵HDDに録画した番組を、LAN経由でつながったBDレコーダーでBDに書き出せるので、どの機器で録画したのかを気にせずに扱えるようになる。
ただし、DTCP-IPムーブで光ディスクに番組を書き出す機能は、一部のBDレコーダーに限られていた。パソコンではDTCP-IP対応のDLNAクライアントソフトを使って動画をLAN経由で見ることはできても、記録型BDドライブに書き出すことはできなかった。そんな現状を打破するのが、アイ・オー・データ機器が販売するUSB接続型BDドライブ「BRD-U8DM」(直販価格2万2100円)と、付属ソフト「DTCP-IP Disc Recorder」である。
ブルーLEDが目立つ大型筐体
ドライブはLG製
まずはドライブ本体を見ていこう。ボディーはデスクトップにも使われる5インチベイサイズのBDドライブを、外付け用のユニットに搭載したオーソドックスなタイプだ。ドライブは一般的なトレイ式で、背面にはUSB 2.0コネクター(Bタイプ)と電源コネクター、電源スイッチがあるだけのシンプルな構造だ。電源は付属のACアダプターを使用する。
評価機のドライブにはLGエレクトロニクス製の「BH10NS30」が搭載されていた。読み込み速度はBDが最大8倍速、DVDは最大16倍速。書き込み速度はBD-Rが最大8倍速(1層、2層)、BD-REは最大2倍速(1層、2層)、DVD-Rは最大16倍速(1層)とされている。3~4層のBDXLには対応しない。また、BDメディアの8倍速読み込み・書き込みには、製品に付属するUSB最適化ユーティリティー「マッハUSB for BD/DVD」を、パソコンにインストールする必要がある(単に読み書きしたいだけなら不要)。
ボディーの後方には、動作状態を示す大きなLEDがアクセントとして配置されている。動作状態では本ページ最上部の写真のように淡く青く光り、光ディスクが挿入されている状態ではもう少し明るく光る。電源スイッチは背面にあるスライドスイッチで、パソコンの動作状態や接続状態に応じて自動的に電源がオン/オフされる「PC電源連動」機能を備えている。
パソコンとの接続はUSB 2.0なので、USB 3.0が普及しつつある現在では物足りなく思えるが、USB 2.0でもBDの再生・記録ともに支障はない。BD 3Dの再生にも対応しており、再生ソフトとしてコーレルの「WinDVD BD3D」が付属する。
そのほかの付属ソフトとしては、BD/DVDオーサリングソフト「DVD Movie Writer 7 BD Version」やライティングソフト「Nero9 Express Essentials」などが含まれている。一般的なBDドライブ製品に必要なものは、もらさず備えていると言えよう。
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