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個性で選ぶ! 最新液晶ディスプレー 第3回

テレビの半額以下!? 3Dディスプレーはこの5機種で決まり!

2011年07月13日 12時00分更新

文● 山田 広樹

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フルHDでの3D映像表示ができる実力派
日本サムスン S23A950D

日本サムスン「S23A950D」

日本サムスン「S23A950D」

 3Dテレビなどと同じフレームシーケンシャル方式を採用する3Dディスプレー。フルHDで3D映像を表示できる本格派だ。

 液晶シャッターを内蔵した3Dメガネはボタン電池で駆動し、最大70時間の視聴が可能。メガネは軽く、ゆったりとしたかけ心地で、横に広い形状の筆者の頭でも、こめかみへのしめつけはそれほど感じなかった。

3DメガネはCR2025ボタン電池で駆動する。別売でUSB充電モデルも用意する予定とのこと

3DメガネはCR2025ボタン電池で駆動する。別売でUSB充電モデルも用意する予定とのこと

 3D映像はクロストークが少なく、フルHD表示だけあって精細感も文句なし。ただ、目の負担を考慮してか3D映像は通常の2D映像よりも暗く表示され、明るい室内では画面輝度が気になることも。

 パネル方式は非公開だが、斜めから見た時の発色変化と、2msの応答速度からTN方式と思われる。光沢処理の画面は映りこみが多いものの、非常に鮮やかな発色が印象的だ。

 操作ボタンは、触れた時に数秒間光るタッチセンサーを用いている。センサーボタンを十字型に配置したことで、設定操作を直感的に行なえるのがいい。

 電源は微妙に大きめのACアダプター(実測サイズ117×58×32mm)から供給。センサーと連動した自動電源オン/オフ機能や、自動明るさ調整を備え、エコ能力も高い。工場出荷状態での実測消費電力は約40Wだった。

 PCゲーム用に2D→3D変換ソフト「TriDef 3D」が付属する。

ユニークなデザインながらも下方1度、上方20度と首振り範囲が広く、実用性が高い

126mmと最低画面高さはやや高め

126mmと最低画面高さはやや高め

スリムな台座部分に並ぶ入力端子。D-Sub15ピンがありがちなところにDisplayPortがあるのに注目

スリムな台座部分に並ぶ入力端子。D-Sub15ピンがありがちなところにDisplayPortがあるのに注目

コントラストがかなり強い印象の画面。白の発色や金属表現の雰囲気はいいが、黒つぶれも発生している

S23A950Dの主なスペック
画面サイズ 23型
解像度 1920×1080ドット
液晶パネル 非公開
入力端子 HDMI×1、DVI-D×1、DisplayPort×1
スピーカー ――
サイズ 幅533×奥行き185.5×高さ424.5mm
重量 約5.5kg
実売価格 5万2000円前後

2Dや3Dの画質だけでなく使い勝手のよさも注目
三菱電機 RDT233WX-3D

三菱電機「RDT233WX-3D」

三菱電機「RDT233WX-3D」

 改良を重ねた三菱独自の超解像技術を搭載する3D液晶ディスプレー。超解像は2Dだけでなく3D映像表示にも適用でき、解像度が半分になる偏光方式ながらフルHD 3D映像表示に迫る精細感を実現。

 映像ソースやシーンにも左右されるが、言われなければハーフHDになっていることに気づかないこともあるほど。3D映像表示が明るいのも好印象だ。

 3Dメガネはちょうつがいからテンプル部分をカバーのように大きくし、外光を入りにくくすることで映像に集中しやすいデザインになっている。

 パネルは視野角の広いIPS方式を採用。表面処理は半光沢仕上げとのことでくっきりと鮮やかな発色。ただ、半光沢とはいうものの感覚としては3/4光沢とでもいう印象で、画面暗転時には映り込みが気になることがあった。

リモコンが付属。入力切り替えはもちろん、超解像処理の強度調整や3Dモードの変更ができるのもいい

リモコンが付属。入力切り替えはもちろん、超解像処理の強度調整や3Dモードの変更ができるのもいい

付属の3Dメガネ。重量は23gとやや重め

付属の3Dメガネ。重量は23gとやや重め

 付属のリモコンでも変更できる画質設定項目は、超解像の適用強度や明るさ調整など内容が非常に充実している。映像入力を切り替えた時、入力端子名やこの画質設定の概要が数秒間子画面で表示される。複数台のPCやゲーム機などで映像入力を使い分ける時、最適な画質設定かをひと目で確認できるのがうれしい。

 表示遅延が1フレーム以下の「スルーモード」を備え、ゲームユースに向くのも注目したい。入力端子が豊富で多機能なせいか、電力消費量はわずかに多めで、工場出荷状態での実測消費電力は約43Wだった。

下方5度、上方20度とチルト範囲が広く、設置自由度は高い

画面下にスピーカーがあるものの、最低画面高は87mmと比較的低い

画面下にスピーカーがあるものの、最低画面高は87mmと比較的低い

本体上部には取っ手があり、持ち運びに便利

本体上部には取っ手があり、持ち運びに便利

側面(左)に使用頻度が高いHDMIを搭載するのが好印象。側面端子はやや奥まった位置にあり、ケーブルも隠しやすい。背面(右)にはPC入力用の端子がまとまっている

明暗のメリハリと発色の自然さが両立した画面。色温度は低めで、映像よりの画質だ

ちなみに、こちらは超解像をオンにした場合の画面。全体的に締まって見える

RDT233WX-3Dの主なスペック
画面サイズ 23型
解像度 1920×1080ドット
液晶パネル IPS
入力端子 HDMI×2、DVI-D(HDCP対応)×1、D-Sub15ピン×1、D5×1
スピーカー 2W+2W
サイズ 幅545×奥行き170×高さ394mm
重量 約4.4kg
実売価格 4万7000円前後

■Amazon.co.jpで購入

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