フルHDでの3D映像表示ができる実力派
日本サムスン S23A950D
3Dテレビなどと同じフレームシーケンシャル方式を採用する3Dディスプレー。フルHDで3D映像を表示できる本格派だ。
液晶シャッターを内蔵した3Dメガネはボタン電池で駆動し、最大70時間の視聴が可能。メガネは軽く、ゆったりとしたかけ心地で、横に広い形状の筆者の頭でも、こめかみへのしめつけはそれほど感じなかった。
3D映像はクロストークが少なく、フルHD表示だけあって精細感も文句なし。ただ、目の負担を考慮してか3D映像は通常の2D映像よりも暗く表示され、明るい室内では画面輝度が気になることも。
パネル方式は非公開だが、斜めから見た時の発色変化と、2msの応答速度からTN方式と思われる。光沢処理の画面は映りこみが多いものの、非常に鮮やかな発色が印象的だ。
操作ボタンは、触れた時に数秒間光るタッチセンサーを用いている。センサーボタンを十字型に配置したことで、設定操作を直感的に行なえるのがいい。
電源は微妙に大きめのACアダプター(実測サイズ117×58×32mm)から供給。センサーと連動した自動電源オン/オフ機能や、自動明るさ調整を備え、エコ能力も高い。工場出荷状態での実測消費電力は約40Wだった。
PCゲーム用に2D→3D変換ソフト「TriDef 3D」が付属する。
S23A950Dの主なスペック | |
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画面サイズ | 23型 |
解像度 | 1920×1080ドット |
液晶パネル | 非公開 |
入力端子 | HDMI×1、DVI-D×1、DisplayPort×1 |
スピーカー | ―― |
サイズ | 幅533×奥行き185.5×高さ424.5mm |
重量 | 約5.5kg |
実売価格 | 5万2000円前後 |
2Dや3Dの画質だけでなく使い勝手のよさも注目
三菱電機 RDT233WX-3D
改良を重ねた三菱独自の超解像技術を搭載する3D液晶ディスプレー。超解像は2Dだけでなく3D映像表示にも適用でき、解像度が半分になる偏光方式ながらフルHD 3D映像表示に迫る精細感を実現。
映像ソースやシーンにも左右されるが、言われなければハーフHDになっていることに気づかないこともあるほど。3D映像表示が明るいのも好印象だ。
3Dメガネはちょうつがいからテンプル部分をカバーのように大きくし、外光を入りにくくすることで映像に集中しやすいデザインになっている。
パネルは視野角の広いIPS方式を採用。表面処理は半光沢仕上げとのことでくっきりと鮮やかな発色。ただ、半光沢とはいうものの感覚としては3/4光沢とでもいう印象で、画面暗転時には映り込みが気になることがあった。
付属のリモコンでも変更できる画質設定項目は、超解像の適用強度や明るさ調整など内容が非常に充実している。映像入力を切り替えた時、入力端子名やこの画質設定の概要が数秒間子画面で表示される。複数台のPCやゲーム機などで映像入力を使い分ける時、最適な画質設定かをひと目で確認できるのがうれしい。
表示遅延が1フレーム以下の「スルーモード」を備え、ゲームユースに向くのも注目したい。入力端子が豊富で多機能なせいか、電力消費量はわずかに多めで、工場出荷状態での実測消費電力は約43Wだった。
RDT233WX-3Dの主なスペック | |
---|---|
画面サイズ | 23型 |
解像度 | 1920×1080ドット |
液晶パネル | IPS |
入力端子 | HDMI×2、DVI-D(HDCP対応)×1、D-Sub15ピン×1、D5×1 |
スピーカー | 2W+2W |
サイズ | 幅545×奥行き170×高さ394mm |
重量 | 約4.4kg |
実売価格 | 4万7000円前後 |
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