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GALAXY S II本国開発者インタビュー

丹精込めた「GALAXY S II」で日本のユーザーも満足させたい

2011年07月07日 15時30分更新

文● ASCII.jp編集部

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日本のお客さんを満足させるのは大変なこと
だからこそ受け入れてもらえるよう努力する

――日本のケータイ状況についてどうご覧になっていますか?

ジョ氏 私は日本向け端末の担当者であり、特に日本の端末は独特なのでいつも研究しています。日本市場は非常に難しい。日本の国自体が安定した状況で携帯電話の品質も非常に高い。

 文字入力など、非常に細かな部分でも日本のユーザーの要求は高いのです。なので、それらの部分に不便がないように力を入れました。同じ部分でも韓国人が見るのと、日本人が見るのとでは違いが生じます。そこでなんとしてでも日本のユーザーさんに受け入れられるように努力しました。

日本向け端末の開発を統括するジョ氏、そして東アジアの端末販売のトップであるチョウ専務

――ユーザーはもちろんとして、日本のキャリアの要求は厳しいのか?

ジョ氏 本当に厳しいです(笑)。ただサムスン内部の要求も高く、社内(の品質管理チーム)がOKを出さないと出荷できません。

――Android端末のメーカーの中で生き残るのに必要な要素は。

ジョ氏 Androidプラットフォームの最大の特徴はそのスピード。約6ヵ月周期で次のバージョンが出てきます。新しいバージョンが公開されて、次の製品をリリースするまでの時間があまりないので、その短い時間をいかに活用できるかが大きなポイントとなります。

――GALAXY Sは日本でも成功しましたが、その要因は? 今後も日本市場に力を入れていかれますか。

チョウ氏 日本のケータイ市場はオペレーター主導です。サムスンが自分たちの力だけで成功できたかといえば必ずしもそうではない。ドコモさんの力が大きい。現在のいい関係を続けていくにはサムスンももっと頑張らないといけない。ドコモのお客さんを喜ばせるというのを常に頭に入れて提案していかないと。

 GALAXYシリーズではグローバルモデルを日本に導入しました。グローバルモデルを日本に導入するのと、(日本向けに)カスタマイゼーションされたモデルを販売するのではメリットもデメリットもあります。国ごとのカスタマイゼーションについては、簡単にできることであれば考えますが、Androidのバージョンアップに合わせるのが難しくなります。

 日本の市場で一番難しいと考えているのはお客さんの見る目や水準が高いところ。ただ、難しいからやらないというのはありません。

――日本のユーザーに対してアピールしたい点は?

チョウ氏 日本のメーカーと同じように見てもらえれば。われわれが(日本メーカーに対して)有利なところはグローバルであること。サムスンは世界で展開しているので、世界のトレンドを理解しています。

GALAXYシリーズではアクセサリ製品にも力を入れており、純正品とともにサムスン認定品も各社からリリースされている。サムスン電子本社の地下には直営ストアもあり、多数のユーザーが端末やアクセサリを見ていた


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