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Apple Geeks 第46回

AirPlayよりベター? iPadとiPhoneを「DLNA」でつなぐ

2011年07月05日 12時00分更新

文● 海上忍

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iPadとiPhoneをDLNAでつなぐ

 利用するアプリには、DLNAサーバー側に「iMediaShare」、DLNAクライアント側に「Media Link Player Lite for iPad」を選択した。どちらも無償公開されており、“DLNAでつなぐ”ことが気軽に試せるからだ。

 なお、Media Link Playerの有償版「Media Link Player」(600円)にはDLNA 1.5互換の「サーバー機能」が搭載されているため、確実につなぐことを重視する場合には、そちらをお勧めしたい。

 使い方だが、特に準備は必要ない。iMediaShareを起動するとDLNAサーバーとしての動作が開始されて、そのiOSデバイス上のフォトライブラリーとサウンドライブラリーが公開される。今回のテストでは、iMediaShareをiPhone 4上で起動したので、iPhone 4で撮影した写真と動画、そして音楽が、DLNAクライアントが動作するiPadから再生できるというわけだ。

 iPad側で「Media Link Player Lite for iPad」を起動すると、サーバーリストにiMediaShareが表示されるはず。これをタップすれば、PhotosとMusic、Videosに分類されたiPhone 4上のコンテンツをブラウジングできる。

DLNAサーバーとして機能するiOSアプリ「iMediaShare」。iPhone上でただ起動しておくだけでいい

iPad上でDLNAクライアントアプリ「Media Link Player Lite for iPad」を起動すると、すぐにiPhone側のiMediaShareが検出された

 再生できるコンテンツの種類だが、iOSがネイティブサポートするフォーマットは基本的にOK。ただし、Media Link Playerの仕様により、表示可能な画像ファイルのサイズは15MB以下という制限があるほか(「メディアフォーマット詳細」参照)、録画した地デジ番組などDRMで保護されたコンテンツは再生できない。iMediaShare側の機能制限により、Apple Losslessが再生できないことも確認している。

 特筆すべきは、iPhone 4で撮影したHDムービーをトランスコードなしに再生できることだろう。長尺のムービーは試していないが、1分前後のビデオは支障なく再生できた。ある程度のデータをiPad側にバッファしたうえで再生するため、コマ落ちが発生しないこともうれしい。HDムービーを少しでも大きい画面で見たい、という向きにはおあつらえの方法といえる。

動画はオリジナルとトランスコードを実行するものの2形式が用意されるが、iOSデバイスがクライアントの場合オリジナルで問題なし

iPhone 4で撮影したHDムービーをなめらかに再生できた

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