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バッテリー駆動時間は最大9時間、鮮やかなカラーで常に持ち運びたい!

AMD「Fusion APU」搭載の11.6型ノート「Dell Inspiron M102z」 (1/3)

2011年07月11日 12時00分更新

文● 高橋 量

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 デルの「Dell Inspiron M102z」は、11.6型ディスプレー(1366×768ドット)を採用しつつ重量は約1.5kg、さらにバッテリー駆動時間は最大9時間とモバイル用途にも適したコンパクトノートだ。なかでも注目なのは、CPUにAMDの最新デュアルコアプロセッサーFusion APU AMD E-350(1.6GHz)を搭載している点。

 直販価格は4万9980円(2011年7月4日現在)からとネットブック並みだが、性能はそのはるか上をいくモバイルノートなのだ。

「Dell Inspiron M102z」。用意されている本体カラーはピアノブラック、ピーコック・ブルー、ファイアレッド、ロータス・ピンク(写真はファイアレッド)

シンプルで高級感のあるデザインと
使いやすいキーボード

 まずは外観から見てみよう。Inspiron M102zの天板・本体部分には、ヘアライン加工の施されたアルミ素材が使われている。天板部分は光沢処理が施されているので、カラーがとても鮮やかに見えるのが印象的だ。ヘアライン加工は指紋や油脂の汚れを目立ちにくくする効果もあるので、質感と実用性を兼ね備えた選択だといえる。

ヘアライン加工の施された天板とボディ。低価格モデルながら高い質感で高級感を感じさせる

 液晶ディスプレーは、11.6型の光沢タイプ。光の映り込みは確かにあるが、液晶ディスプレー自体が比較的コンパクトなので光が大きく映り込むわけではなく、あまり気になるようなことはなかった。ただ液晶周辺部分まで光沢仕上げなので、この部分につや消し加工が施されていれば、もう少し気にならなくなったかもしれない。解像度は1366×768ドットで、このジャンルの製品では一般的な情報量だ。画面はコンパクトでも非常に高精細な映りで、文字もとても見やすい。

液晶ディスプレー上部には、130万画素のウェブカメラが設置されている

 キーボードのレイアウトは無理がない。キーピッチも19mm程度で、フルサイズキーボード並みの広さが確保されている。さらにキー同士が離れているアイソレーションタイプなので、非常に入力しやすい。

 特徴的なのは、メディアコントロールキーが優先されており、一般的なファンクションキーは「Fn」キーを押しながら利用する点だ。オフィスソフトをあまり利用しない場合や、初心者ユーザーにとってはこちらのほうが使いやすいのかもしれない。

 一般的なキーボードのように、ファンクションキーを優先し、Fnとのコンビネーションでメディアコントロールキーを入力する形にしたい場合は、BIOS設定で切り替えるといいだろう。

Inspiron M102zのアイソレーションキーボード。Enterキー周辺のキーがやや小ぶりだが、全体的にはかなり使いやすい。長めのスペースキーもうれしい

 個人的に気に入ったのがタッチパッドだ。サイズもレイアウトも標準的なのだが、ボタンが非常に軽く使いやすい。指を深く押し込まなくてもクリックできるので、長時間使用しても疲れにくいだろう。

タッチパッドのサイズは標準的だが、ボタンが非常に軽く使いやすい

 本体の重量は、6セルバッテリー装着時で1.56kg。1kg前後のネットブックに比べると、ズッシリとした手応えはあるが、持ち運びについては許容範囲だろう。

 バッテリー駆動時間はカタログ値で約9時間と比較的長い。外出先でもバッテリー切れの心配なく利用できるだろう。注文時のオプションで9セルバッテリーを選ぶと、重量は1.74kgとなるものの、バッテリー駆動時間が最大で約15時間とかなり長い状態になる。価格も2100円(2011年7月4日現在)の追加で済むので、外出先で頻繁に利用する人は、9セルバッテリーをオススメしたい。

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