ソニーとソニー・ミュージックエンタテインメントは、7月3日までの期間限定で、国内初の観客参加型3Dライブ「インタラクティブ 3D エフェクトライブ」を開催中だ。場所は、東京・銀座ソニービル8階の「コミュニケーションゾーンOPUS(オーパス)」。一般公開に先駆け、6月29日に関係者と一部のファンに向けてライブを公開した。
インタラクティブ 3D エフェクトライブは、ソニーの画像解析/リアルタイムCG生成/3D CGなどの技術を生かした観客参加型ライブ。アーティストの音楽と映像に合わせて観客がケミカルライトを振ると、その色と動きによって3D映像のエフェクトが作り出されるのだ。
今回ライブを行なった元気ロケッツは、音と映像の融合を実現したハイブリッド・プロジェクト。世界的に有名なゲームクリエイターの水口哲也氏、音楽プロデューサー/クリエイター集団アゲハスプリングス代表 玉井健二氏によるプロデュースのもとで活動している。
来場者には会場入口で3Dメガネと2本のケミカルライトが手渡され、これらを持って巨大な3Dスクリーンが設置されているシアタールームに移動する。ライブが始まると会場内は暗転し、宇宙飛行士の格好をしたDJと2人の女性ダンサーがステージに登場した。
また、スクリーンには元気ロケッツの3D映像が映し出され、来場者のケミカルライトの動きや色を検知しながらリアルタイムに変化していた。ケミカルライトに合わせて光や元気ロケッツのロゴが飛び交い、観客の動きが激しくなればなるほどエフェクトもハデになっていく。スクリーンにはときおり観客席の様子もオーバーレイで映し出され、来場者72名が手に持つケミカルライトが画面いっぱいに輝いていた。
ライブの時間は約30分間と短かったが、来場者は十分楽しめたはずだ。また、ライブの最後にはニューアルバムリリースのサプライズ告知もあり、歓声が上がっていた。
ソニーは、今回利用した技術の開発研究を進めて、近年増加している大型スクリーンを使ったライブや、パブリックビューイングなどで応用するとしている。サテライト会場でもライブ感を味わえる、まったく新しい技術の実用化に期待したい。