とても暑い平日、鎌倉へあじさいを撮りに行ってきたのである。
そういえば昔、鎌倉へ撮影に来て猫に出会ったことがあったな。これは先週と同じような展開に持ち込めるか、と思いきや、世の中そんなに甘くなく、昔の写真をあさっても出てきた猫は1匹だけでした。残念。
しかも1999年のこと。つまり20世紀である。あの頃のデジカメは、やっと上位モデルが200万画素になったばかりで、最初の200万画素デジカメのひとつを持って撮影に行ったのだ。
今見ると、ああ、20世紀のデジカメだなぁ、という感じ。撮影場所は銭洗弁天。
それから12年の歳月が流れ、再び鎌倉で見つけた猫の話。
持って行ったカメラはニコンの「D7000」。猫撮りが目的じゃなかったのでファインダーを覗いて撮る普通の一眼レフを携えて行ったのだ。
暑い中、長谷寺であじさいを楽しんだ後(平日でも人の波は途絶えることなく、休日ならどうなっていたことかと思うほど)、境内を散歩していると、きれいな灰色の猫を発見。
見つけたのはわれわれのみならず、見ての通り、みんなしゃがんでケータイを取り出したり撫でたりしている。
こちとら、ファインダーを覗いて撮っているのでどうしても上の写真のような角度になる。ライブビューにしたからといって、撮りたいアングルでは液晶モニターが見えない。
しょうがない、周りに人が多いけど這いつくばっちゃえ。両肘を地面について、頭をぐっと落とし、ぎりぎりの高さで撮る。
端から見ると、どう見ても怪しいのだが、やっぱ猫はこういうアングルで撮りたいじゃないか。
このグレー猫、さっきから頭を上げないで地面に鼻をこすりつけているのだが、こうしてみると、どうも「石の上を舐めている」らしい。ぐぐっと寄ってみた。
ほら。やっぱ舐めてるよ。何を舐めているのだか聞いても答えてくれず、見たところ食べ物があるわけじゃなし。
もしかしたら、誰かが「またたびの粉」でも撒いたのかもしれない。真相はわからず。ともあれ、猫を撮るにはやはり可動式液晶モニターが欲しいね。公衆の面前で這いつくばらなくて済むもの。
最近、可動式液晶モニターを持つデジタル一眼レフやミラーレス一眼が増えてきたので、猫撮影にお勧めデジカメを探してみよう。
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