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週刊 PC&周辺機器レビュー 第108回

dv4-3100が目指した「ホームモバイルPC」の実像は?

2011年07月01日 12時00分更新

文● 池田圭一

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 dv4-3100はコネクター類の配置もやや変則的である。一般的なノートパソコンといえば、左側面に排気スロットとコネクター、右側面に光学ドライブを配置している。それに対してdv4-3100では、ファンの排気スロットを本体後部に逃がし、左側面に光学ドライブ、右側面に電源や有線LAN、外部ディスプレー出力など運用時に常時使うようなコネクター類を集中させている。排気スロットを後部に設けたことで、ファン回転時の風切り音が直接耳に入らず騒音低減にも役立っているといえよう。

本体左側面。後ろにいくに従って、反り返るような独特の形状が印象的。光学ドライブやオーディオ入出力など一時的に使われるインターフェースが並ぶ

本体右側面。ほとんどのインターフェースはこちら。左から盗難防止ロック、USB 3.0×2、メモリーカードスロット、HDMI出力、有線LAN、アナログRGB出力、電源コネクター

 キーボードはアイソレーションタイプ。キーピッチは実測で縦横ともに19mm、ストロークは2mm、タッチ感はなかなか良好だが、キートップの形状がきっちりとしたスクエアであり、素早くタイプすると隣のキーに引っかかることがたびたびあった。また、タッチパッドがパームレストの中央に位置するため、文字入力時のポジションでは右手の下にパッドが隠れてしまい、やや操作しにくいのが気になる。

アイソレーション(飛び石)タイプのキーボードを採用。デザイン的にもよくマッチしているが、タッチパッドが中央にあるのはいただけない。ホームポジションを考えるなら、「F」~「J」キーの下に位置するべき

家庭用として高い汎用性と
抜群のコストパフォーマンス

 いろいろな使い方が想定される家庭用マシンでは、購入時のBTOなどでカスタマイズに幅があり、それ以外の性能面ではトータルバランスを重視したいものだ。dv4-3100を購入時に選択できるのは、CPU種別とメモリー搭載量、HDD容量、光学ドライブの種類、カラーリングにオフィスソフト/セキュリティーソフトの有無の7項目だ。

 そのほかの仕様、独立GPU(Radeon HD 6750M)の搭載やOS(Windows 7 Home Premium SP1 64bit版)などは共通である。特にCPUに注目すると、Sandy Bridge世代の3種類から選べる。

Core i5-2410M(2.30GHz) 2コア4スレッド Intel HD Graphics 3000
Core i3-2310M(2.10GHz)
Pentium B940(2GHz) 2コア2スレッド Intel HD Graphics

最小構成(Pentium B940、2GB、250GB HDD、DVDスーパーマルチ)の直販価格は4万9980円。今回の試用機構成(Core i5-2410M、4GB、500GB HDD、BD-ROM、ルビーレッド)では8万2530円となる。試用機でのWindowsエクスペリエンスインデックスは「5.9」、これはメモリーとグラフィックス、HDDの値である。

Windowsエクスペリエンスインデックスの値

 総合ベンチマークソフト「PCMark Vantage」の総合スコアは「6022」。Core i5-2410M搭載機としては妥当な値だ。なお、後述する「Catalyst Control Center」の「切り替え可能なグラフィックス」は「割り当てなし」状態で動作させている。

PCMark Vantage 32bitのスコア
PCMark Memories TV and Movies Gaming
6022 3494 4147 3970
Music Communications Productivity HDD
7089 6175 5604 5014

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