ハードウェア性能を測定! 後継機の足音も……
本体のハードウェア性能もベンチマークプログラムで計測してみた。使用したソフトは「Quadrant Standard Edition」。スコアは1148と、現行の端末としては標準的な性能だ。
ちなみに、去る6月24日にHTCが本製品の後継機となる「HTC EVO 3D」を、日本でプレス向けにお披露目した。米Sprint向けに提供している端末はEVO WiMAX同様、CDMA2000/WiMAXに対応しているので、日本でも本機の後継機として販売される可能性がある。提供時期は未定とのことだが、製品は完成しているので、キャリアとの調整作業次第だろう。
ISW11HTは米クアルコムの「Snapdragon QSD8650 1GHz」を搭載しているが、HTC EVO 3Dはデュアルコアの「Snapdragon MSM8660」を搭載し、1.6倍前後の処理能力向上が見込まれる。
また、ツインカメラと裸眼3Dディスプレーを搭載しているため、3Dの写真と動画の撮影が行なえる。発売を期待したい端末だ。
料金も含めて実用性が高いISW11HT
- 回線体感速度:★★★★★
- 回線費用対速度:★★★★★
- 製品実用度:★★★★★
- 端末性能:★★★★☆
ISW11HTの実用度を5つ星で評価すると上のような感じだろう。本機は、3G回線の使用料金+525円でWiMAXが使えるのが非常に魅力的だ。「ISフラット」を使った場合のトータルのパケット使用料金は5985円で、UQ WiMAXの「UQ Flat」(4480円)より1500円高いが、差額で3G回線まで使えてしまうのはお得だと思う。
正直言って、3G回線のみの定額プランに何千円も払っているのが嫌になるぐらいだ。今auを使っているユーザー、これからauに替えよう、スマートフォンに買い替えようというユーザーには自信を持ってオススメできる。
気になる点があるとすれば、少し端末サイズが大ぶりなことと、端末としての性能が現在の最新機種より少し劣っているところだろうか。とはいえ、メールやWebブラウジング、Twitterへの書き込みといった操作では速度に不満を感じなかった。
また、PCやゲーム機に対してテザリングができるのも嬉しい。高速なWiMAX回線を利用してPCでも快適なモバイル環境を得られるのは一石二鳥。製品としての実用性も大きいと感じた。