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最新パーツ性能チェック 第113回

期待の新星、デスクトップ版APU「AMD A8-3850」を試す

2011年06月30日 13時01分更新

文● 池座 優里

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Windows 7エクスペリエンスインデックスで基本性能をチェック

 まず始めにWindows 7エクスペリエンスインデックスを使って、「A8-3850」の基本性能を確認してみよう。
 プロセッサ性能は「7.3」と今回チェックした中では最も低いものの、Windows7を使う上ではまったく問題のないスコア。グラフィック関係のスコアはグラフィックスが「5.9」、ゲーム用グラフィックスが「6.6」とオンボードグラフィックとしては非常に優秀な結果だ。

Windows 7エクスペリエンス インデックス(単位:Score) better→

CPUコアの性能をチェック

 Windows 7エクスペリエンスインデックスにて基本性能の確認ができたところで、次はCPUコアの性能を確認していきたい。AMD A シリーズのCPU部はPhenom IIの改良版で、前述したとおりL2キャッシュが512KBから1MBに、L3キャッシュが排除されている。このあたりがどのようにパフォーマンスに影響するのだろうか。そこで今回はPhenom II 965 BEのクロックを2.9GHzに落とした状態でも測定を行ない、コア自体の性能も確認してみることにした。

Sandra 2011

 それでは、まず純粋なCPUの演算能力を確認するために、SiSoftwareの「Sandra 2011」から「プロセッサの性能」と「マルチメディア処理」を実行しよう。
 2500Kとの比較では「プロセッサの性能」、「マルチメディア処理」とも大きく差をつけられており、CPUの処理性能では2500Kに及ばない結果となった。
Phenom IIとの比較では定格クロックの965 BEとの差は約17%、2.9GHz動作の965 BEとはほぼ同じスコアで、L3キャッシュの削除分をL2キャッシュの増量でうまく補っていることがわかる。

Sandra 2011 プロセッサの演算パフォーマンス better→

Sandra 2011 マルチメディア処理(単位:Mピクセル/s) better→

CINEBENCH 11.5

 次に実アプリケーションでのCPU性能を確認するため、「CINEBENCH R11.5」でスコアを計測してみよう。
 こちらも、シングルコア、マルチコアとも定格クロックの965 BEとの差は約15%、2.9GHz動作の965 BEとは同等ということで、Sandra 2011と似た結果となった。このことからCPUコアの性能は同クロックのPhenom IIと同等と考えていいだろう。
 また、2500Kとの比較ではこちらも1.5倍以上と大きく差を付けられており、CPUコア的には2500Kより下のモデルを競合製品として想定していると思われる。

CINEBENCH R11.5(単位:points) better→

(次ページへ続く)

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