2011年夏の最速スマホ「GALAXY S II」ロードテスト 第2回
Android→Androidでの移行で気になったポイントを紹介
GALAXY S IIを使い始めて1週間、やっぱこりゃ速いわ
2011年07月01日 12時00分更新
とにかくアプリ用のメモリ領域がたっぷり
安心してアプリを追加しまくれる
これまで使っていたHTC Desireで大きな問題だったのが、アプリを追加するための内部フラッシュメモリの空き容量だ。ちなみにHTC Desireは初期状態で、すでにわずか約140MB程度。Android 2.2以降ではアプリの一部データをメモリカードに移動できるが、すべてのアプリが対応しているわけではない。最近では1つのアプリをインストールしようとするたびに何かを消す、という作業の繰り返しだったのだ。
で、GALAXY S IIはというと、これがなんとデフォルト状態で空き容量が1.8GB。HTC Desireの10倍以上! こりゃスゴイというしかない。
端末メーカー側も、ようやくこの空き容量の重要性(ユーザーにとっての必要性)がわかってきたのか、大きめの内部フラッシュメモリを用意している製品が増えてきたが、それらと比べても、GALAXY S IIは最大級である。これで思う存分アプリをインストールできるようになったので、テストやレビューも楽になりそうだ。
内容を判別しやすい太めのフォント
小さな級数ではやや美しくしさに欠ける
GALAXY S IIで用いられているのは、やや(かなり?)太めのゴシック体で、GALAXY S(Android 2.3にバージョンアップ後)と同じようだ。フォントサイズを問わず、テキストの内容を判別しやすい印象だが、フォントが太めな分、サイズが小さいときにチャゴチャっとした外見になって、どうも美しくないように感じる。
「設定」メニューにはフォントを変えるための項目も用意されているが、あらかじめ用意されているフォントでは、英数字とカナしか切り替わらない。肝心の漢字がそのままでは、正直あまり意味がない。自己責任でいいので、お手軽にフォント全体を切り替える手段が用意されていると大変うれしかったのだが。
精細感が大幅アップした新有機ELディスプレー
自動調整での明るさにやや難有りなのが残念
GALAXY S IIのディスプレーは「SUPER AMOLED Plus」と名づけられたサムスン電子自慢の最新有機ELパネルである。HTC Desireもサムスン製(と一般に噂されている)有機ELパネルなので、パッと見の印象は比較的近い。
画面サイズはHTC Desireの3.7型から4.3型と大幅に大きくなった一方、画面解像度は480×800ドットのままなので物足りないかな? と想像していたが、GALAXY S IIのディスプレーは見た目の精細感が大幅に増しており、画面サイズが大きくなったにも関わらず、文字がよりクッキリと描かれるようになったと感じる。
一方、有機ELの弱点が日差しの強い環境での見にくさ。これは確かにそうなのだが、コントラストが増したせいか、文字などの画面の内容はより判別しやすくなっている。
ただ不満に感じるのは、画面の明るさを「自動調整」にする少々画面が暗い点。Desireと横に並べると、どんな環境でも明らかに暗い。画面サイズが大きくなった分、バッテリの保ちを考えれば、「普段からこの明るさに慣れといてよ」ということなのかもしれないが、やっぱり暗いものは暗い。もちろん手動で明るくすればいいのだが、環境が変わるたびに明るさを調整するのは面倒だ。自動調整時のベースとなる明るさのレベルを変更できればいいのだが……。
次回はSIMロック解除に挑戦?
ドコモショップに行ってきます
細々とした不満点も挙げてしまったが、全体としてはGALAXY S IIの速度にはとにかく満足している。今の時代、PCのCPUが少々速くなっても感動することはまずないだろうが、GALAXY S IIの速さには(これまでのAndroidユーザーであれば特に)感動できる。その意味では、スマートフォンでもまだ当面スペック競争が続きそうな予感がする。
さて、次回はドコモ夏モデルから対応したSIMロック解除を体験してみる予定。国内で利用する分には特段メリットもないように感じるが、とりあえずドコモショップに行ってきます。
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