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最新ベンチマークソフト「PCMark 7」徹底解剖 第3回

PCMark 7に見る PCの快適さが向上するパーツとは?

2011年06月27日 12時00分更新

文● 加藤勝明

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PCのボトルネックはやはりストレージだった!
HDDをSSDに交換

 PCMark 7で実行されるワークロードの評価はすべて、「1秒あたりどれほどの処理ができたか」で評価される。そして、標準ワークロードには「System storage」テストが3つも入っており、特に2番目に実行されるgamingワークロードでは、データの準備だけに分単位の時間を割いている(前回参照)。となると、ストレージ周りの性能を見直せば、スコアも大きく向上するはずだ。

 そこでストレージをWestern Digital製5400rpm 1.5TB HDD「WD15EARS」から、インテル製SSD「Intel SSD 320」(300GB)に変更してみた。なお、テスト環境については特集1回目を参照していただきたい。

今回使用した「Intel SSD 320」。SATA 2.0(最大3Gbps)までの対応だが、リーズナブルで最高600GBまで用意されているのが魅力

 まず両者の性能差を、定番のストレージベンチマークプログラム「CrystalDiskMark」で計測しておこう。読み書き性能は最大で4倍弱と、格段に高くなっている。素でこれだけの性能差がある、という認識で続きを読んでいただきたい。

「CrystalDiskMark 3.0.1」での計測結果(1000MB×5回)。左がHDDで右がSSD

 SSDの威力は、PCMark 7のテスト時間からでも体感できる。HDDベースの環境では終了まで20分程度かかるものが、SSDに変更したらわずか13分程度で終了する(グラフ3、4)。ストレージのスループット増大の効果は絶大で、System storage系ワークロードでは3~4倍の伸びをみせた。

 PCMark 7が内部でどのようなストレージのシミュレーションを行なっているか詳細なところは不明だが、とりあえずスコアを上げるには「より高速で快適なストレージを用意する」で決まりのようだ。

グラフ3 HDDとSSDによるワークロードの実行時間の違い(単位 秒)。PCMark 7の実行時間はSSDの方が格段に短い。特にストレージ関係の性能を見るSystem storageの3項目(2、5、7)の実行時間は、どれも半分程度に短縮されている

グラフ4 ストレージを変えてみた場合のPCMark 7のスコアの変化(単位は省略、以下同)。i7-2600Kを4.7GHzにオーバークロックするよりも、ストレージをHDDからSSDに変更しただけで一気に1.5倍近く向上した

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