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夏ボで情報武装 第4回

最新のXperia! arcからacroへの進化を検証!

2011年06月29日 12時00分更新

文● ヤシマノブユキ

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ワンセグ機能は今後に期待

 やや残念なのがワンセグ。好きなときにオンエアを視聴できて便利だが、録画や録画予約、視聴予約には非対応だ。メーカーによると、ワンセグチップがコピー制御(CPRM)に非対応でアップデートでも対応できないという。フリックでスムーズにチャンネル切り替えができるなど、アプリ自体の操作性が良好なだけにとても残念だ。

ワンセグは、縦横どちらでも画面を左右に弾いてチャンネルを切り替えられるなど、操作性は良好だ

 本体を横向きに倒したときの視聴スタイルにも不満が残る。右側面からアンテナを引き出し、テーブルなどの上で本体を左横に倒すと、テーブル面とイヤホンが干渉する。しかもacroのBluetoothはA2DPに非対応で、Bluetoothヘッドホンで音声を聴くこともできない。横向きで視聴できる卓上ホルダーの登場に期待したい。

右側面を下にするとイヤホンと机が干渉し、左側面を下にすると、アンテナがスタンド代わりにはなるものの、音量キーが隠れてしまう。いずれにしても横向きに置いてのワンセグ視聴は厳しそうだ

テザリングはアップデート待ち?

 acroはギリシャ語で“頂点”や“最高”の意味。しかし、すべての機能を搭載するわけでなく、冒頭で述べたように防水、3D、テザリングには非対応だ。防水と3Dはともかく、残念なのはテザリング。

 テザリングはドコモが今夏のスマホから開放した新機能で、スマホをWi-Fiルーターにするもの。今夏のスマホ全9機種中7機種までが対応するが、acroと「BlackBerry Bold 9780」のみが非対応となる。

テザリングらしき機能は発見できたものの、まだ使えるわけではなさそうだ

 「QuickShortcutMaker」というサードパーティ製アプリで確認したところ、テザリングらしき機能「com.android.settingscom.android.settings.TetherSettings」を発見できた。が、閲覧できたのはWi-FiとUSBテザリングに関するヘルプ画面のみで設定画面は出ない。ともあれ、今後のアップデートに期待したい。

arcからプラスはあるがマイナスはない

 arcの良さはしっかりと受け継いでいる。例えば、高感度、低ノイズの裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」と、開放値F2.4の明るいレンズを搭載し、薄暗い場所でも明るめの画像や動画が撮れる有効810万画素カメラ。また、コントラスト向上技術と輪郭強調技術を組み合わせ、画像や動画がクッキリ色鮮やかに見える「モバイルブラビアエンジン」などがそれだ。

 arcより多機能なのに、超狭額縁技術の採用で横幅はarcより約1ミリ細い。さらに、arcでは右側面上部にあった着信ランプの位置が、acroでは正面右上部に移動し、わざわざ側面を覗き込む必要がなくなったりと、高機能化したのにスリムで使い勝手も向上している。

 前述のように細かい不満点はあるが、7月23日から開始する「モバイルSuica」にも対応の見込みで、「買い度」は確実にアップしている。後編では引き続きバッテリーの持ちなどをチェックしてみたい。

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