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最新ベンチマークソフト「PCMark 7」徹底解剖 第2回

PCMark 7の計測結果を読み解き、PCの実力を探れ

2011年06月23日 12時00分更新

文● 加藤勝明

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どのパーツから強化するか?
CPUをオーバークロックしてみる

 テスト結果から見るに、ある程度のCPUを使用していれば、PCMark 7のCPU負荷はさほど高くない。占有率が最も高くなる、つまりコア数がものを言うのは最初のビデオトランスコード処理関係だけで、後は実質2コア分程度の負荷にとどまっている。ならばCPUの強化でスコアを上げることを考えた場合は、単純に動作周波数の向上で処理性能を稼ぐしかなさそうだ。

 そこでCore i7-2600K(3.4GHz)を倍率47倍、コア電圧1.36V(CPU-Zによる実測値)の4.7GHzにオーバークロックした環境を用意してみた。

さらなるスコアの高みを狙うためにCore i7-2600Kを用意。倍率47倍、コア電圧1.36V設定の約4.7GHzで動作させた

まずはスコアから。i7-2600の定格動作時は「3000」程度だったが、オーバークロック後はいきなり1割以上アップの「3428」に

 それでは何がスコア向上に貢献したのかチェックしてみたい。以下に各ワークロードの結果の比較を示す。

グラフ2 Core i7-2600の定格動作時と、2600Kの4.7GHz動作時でのワークロードの比較

 一見してわかるとおり、最初のワークロードに含まれるVideo transcordingテストやDirectX 9の描画、Image ManipulationとWeb browsingといったテストが伸びている。逆にSystem storageカテゴリの2本や、gamingとWindows Defenderは、伸びるどころか若干下がっている。つまりここを改善しなければ、抜本的なスコアの改善は望めないことになる。

オーバークロック環境でのパフォーマンスモニター。CPU占有率(赤)や待機スレッド(水色)の山の出方は同じだが、紺と緑(Disk Read/Write Time)の出方が明らかに異なっている。オーバークロックとの関係はまだわからないが、これがストレージ関係の結果を微妙に悪化させている原因かもしれない

 次回の最終回では、ストレージやGPU等の要素もすべてチューンナップして、どこまでPCMark 7のスコアを上げられるかに挑戦してみたい。

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