ソニーは22日、同社が販売する電子書籍端末「Reader」を「.book」形式の電子書籍コンテンツに対応させるアップデートの提供を開始した。これに伴い、.book形式で作成された講談社のコミック、文芸書など6000冊のコンテンツを、23日から電子書籍ストア「Reader Store」にて販売を開始する。
.book形式は、ボイジャーが開発した電子書籍フォーマットで、主にパソコンでの閲覧用に多数のコンテンツが存在する。アップデートはReader本体(PRS-650、PRS-350)の内蔵ソフトウェアと、Windows用の電子書籍コンテンツ管理ソフト「eBook Transfer for Reader」に対して行なわれる。コンテンツの管理・閲覧方法に関しては、基本的に従来のXMDF形式と違いはない。また、コミックを見栄えよく表示するためのチューニングも施されており、細い線や文字もきれいに表示できる。
23日から提供される講談社のコンテンツは、コミックが約1360タイトルで約5700冊、文芸書約300冊。コミックタイトルには「あしたのジョー」「巨人の星」といった古典的名作から、「社長島耕作」「進撃の巨人」といった連載中の作品まで、豊富なラインナップを取りそろえている。
Reader Storeで販売される予定のコミックの例
アップデートはすでに提供を開始している。Reader Storeでの.book形式コンテンツの販売は、23日10時に開始の予定。
