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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第2回

電子書籍を読むなら、どのキャリアのどのサービス?

2011年06月20日 16時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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アプリストアのように本を選ぶ
au「LISMO Book Store」

ディスプレーにE Inkの電子ペーパーを用いたauの電子書籍端末「biblio Leaf SP02」

 LISMO Book StoreはKDDIのサービスの共通IDである「au one ID」に紐付いたサービスである。今回はIS03でチェックした。「本棚」と「ストア」がワンタッチで切り替えられる。2Dfactoのように会員登録は必要なく、au one IDさえあればOK。一度ログインして「本棚」でメニューを開き、「設定」を選択すると「ストア自動ログイン」にしておくと、ログインの手間がなくなる。書籍は端末に装着したmicroSDに保存される。

 まずは対応機種だが、現状はauのスマートフォン(HTC EVO WiMAXやIS06などグローバル系端末は未対応)と電子書籍端末「biblio Leaf SP02」向けのサービスといえる。支払いは「auかんたん決済」と「ポイント決済」だ。クレジットカードの決済はIS03では未対応だが、biblio Leafでは対応している。

LISMOの名称がついており、純粋なauのサービスとして提供されている。あらかじめ自動ログインをチェックしておけば、IDなどを入力する手間も必要ない

 本を探す方法だが、キーワード検索かカテゴリ検索となっており、キーワード検索はドコモのように詳細な設定はできない。カテゴリ検索では実用書が細分化されており、2層目がジャンルに変わり24項目、さらにサブジャンルとして3層目もある。次に多いのはコミックが2層目で11項目だ。2層目から各ジャンルの作品数が表示されているのは親切だ。数が少なければ「全作品を見る」でチェック、多ければ3層目のサブジャンルを選ぶ、という流れになる。

3層目まで作られたジャンル分けを下っていくことで、作品数を絞ることができる

 トップページには特集が組まれており、書籍が並んでいる。2Dfactoの場合は特集名があり、選択してから書籍を表示するので、一手間がある。LISMO Book Storeの場合は、下へスクロールするだけで、各特集で取り上げている本がササーッと確認できる。書籍は一冊まるごと売られている場合と、一冊を分けている場合がある。分けられている本は数十円で購入可能だ。

特集から手軽に目的の書籍を購入できる。ポイントがつくのもうれしい

 書籍の詳細ページはアプリストアのように、レビュー、星の評価があり、関連リンクから同じシリーズ、作者、ジャンルの本を探せる。ファイルサイズやダウンロード期間が表示されているほか(ないものもある)。ダウンロード可能台数も決められている。スマートフォンとbiblio Leafの両方を持っている人は、一冊購入しても複数の端末で読める仕組みだ。

 カートとは別に「ほしい物リスト」も用意している。購入時に獲得ポイントも表示。試し読みは「サンプルを読む」から(対応していない本もある)。

少々シンプル過ぎ!? サクサクと本を買える
「ソフトバンクブックストア」

 ソフトバンクブックストアは、記事執筆時点で対応機種が「003SH」「005SH」「003Z」「001DL」のみ。今回は003SHを使ってチェックしている。ソフトバンクのスマートフォンでは40種類以上の新聞と雑誌が月315円で読める「ビューン」もあるうえ、iPhoneであれば多くの電子書籍ストアがあるが、後述するように使いやすさで優れている上に、提供書籍数も多いので対応機種が増えてくれるとより便利になりそうなサービスだ。

 まず利用するには、Androidマーケットで「ソフトバンクブックストア」と「書籍閲覧用アプリ」の両アプリをダウンロードする。どちらも連載第1回で紹介したAndroidマーケットの「SoftBankピックアップ」内で入手できる。

まずはブックストアアプリをAndroidマーケットからダウンロードする

 ソフトバンクブックストアアプリは、「マイブックス」という本棚から「ブックストア」にワンタッチで切替が可能。LISMO Book Storeに形としては近いが、さらにシンプルな内容で、画面下の「おすすめ」「新着」「ランキング」「購入履歴」「検索」を切り替えるのみ。大々的に特集が組まれているといったことはない。

 ただし「新着」と「ランキング」はカテゴリ分けされており、「書籍」が特に充実。17項目のカテゴリを用意している。次に「コミック」が12項目。また他の2社と比べて「写真集」のカテゴリが8項目と細分化。男性俳優/女優/ミュージシャン/風景/グラビア/セクシーなどと、他社がグラビアだけだったりしたのとは対照的だ。

ジャンル分けが妙に細かいのが面白い

 書籍の詳細画面はアプリストアに近いが、LISMO Book Storeと違って関連書籍のリンクではなく、作者名検索のリンクを用意している。ここでもシンプルなストアにしている印象だ。「sample」で試読が可能だが、これは他社同様に試読できない書籍もある。

 コンテンツの購入はケータイ料金と一緒で支払いのみで、クレジットカードなど他の方法は用意されていない。またポイントサービスも無い。端末のブラウザー機能から「My SoftBank」にアクセスしておき、「My SoftBank認証」をしておけば、パスワードを入力する手間もなく「購入」ボタンを押すだけで買える。

あらじめ「MySoftbank」にアクセスして、端末を登録しておくことで手軽に電子書籍を購入できるが、ちょっと簡単すぎるかも

 逆にそれだけの操作で買えてしまうので、誰かに端末を貸したり、間違って押さないように注意する必要がある(パスワードの設定、利用金額の上限設定は可能)。コミックはケータイ向けのコンテンツと同様に、一冊を複数のファイルに分けていることが多く、続けて読むのは面倒と感じることもあるが、ソフトバンクブックストアではパスワード入力がない分、サクサクと買える。

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