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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第2回

電子書籍を読むなら、どのキャリアのどのサービス?

2011年06月20日 16時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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機種変更やケータイ会社の変更にも対応可能?
ドコモ「2Dfacto」

 2Dfactoはドコモ「GALAXY S SC-02B」を使ってチェックした。2Dfactoの仕組みは若干複雑。2Dfactoの電子書籍ストアは、ドコモマーケット内のBOOKストアとなっているが、これは実際には大日本印刷が提供していた電子書籍ストア「honto」のサービスである(現在はドコモとの共同出資による2Dfacto社の運営)。

電子書籍ストアはドコモマーケットからアクセスできるが、実際のサービスは「honto」と呼ばれるもので、改めてIDなどの登録が必要だ

 そのために、まずはhontoの会員になる必要がある。利用までの順番としては「ドコモマーケット」のカテゴリである「電子書籍」から「BOOKストア」を選択しアプリをインストールする。これが「2Dfacto」のアプリだ。アプリを起動し、ストアへ接続したらhontoの会員登録をおこなう。2Dfacto内には設定で「アプリに会員IDを登録」という項目があるので会員IDを登録する。これでストアから買った本を読む仕組みが整う。

 honto内ではspモードの「コンテンツ決済サービス」に対応しているため、spモードパスワードを入力することで、ケータイの料金と一緒に支払いが可能だ。他にクレジットカードとWebMoneyにも対応している。

1度登録を済ませてしまえば、電子書籍の購入は簡単。spモードのパスワードを入力するだけだ

 ここまでのややこしい手順自体は、実はデメリットとは断言しがたい。というのも、電子書籍のコンテンツ自体は「honto」で購入しているため、hontoに対応している他の製品でも電子書籍を読むことができる。たとえばPCやiPhone、iPadでもOKだ。

 ただしアプリに登録できる携帯端末は1台と決まっている。たとえばGALAXY Sで見ていた電子書籍をiPhoneで見ようとする場合、2Dfactoに登録した会員IDを解除してから、iPhoneにhonto book/honto COMICアプリをインストールし、会員IDを再びアプリに登録してから電子書籍を読む手順となる。PCの場合は登録できる端末とは別扱いなので、スマートフォンの登録は気にせず読むことができる。

hontoのサービスはPCやiPhone上でも展開しており、IDなどを共有できる

 設定は少々面倒だが、他のストアと比べて、今後端末を変更したとしても購入書籍が無駄にならない可能性が高い。ただし現時点ではhontoが他社のAndroidスマートフォンには対応していないため、現在のところはiPhone/iPadに乗り換える予定の人だけにメリットがある。

オンライン書店と提携して
スマホでの試し読みからリアル書籍の購入も

 続いてhontoで電子書籍を探す場合だが、検索機能が極めて充実している。まず「ジャンル検索」では「文芸・ノンフィクション」と「コミック」が細分化されている。ただしどのジャンルにどの程度の本があるのかは実際に選ばないとわからない(後述するauのLISMO Book Storeはジャンルごとに書籍点数が掲載される)。それでもジャンルを決めれば、最大50件を売れている順やタイトル、著者名、価格、販売開始順に並び変えられる。

カテゴリやレーベルなどから検索することが可能。ISBNでの検索にも対応している

 索引検索では「著者・作者名」「出版社名」「ブランド名(○○コミックスや××文庫などのレーベル)」で、詳細検索ではジャンル、索引検索に加えて、ISBN(図書コード。国際標準の書籍検索のために必要な番号)、販売開始日の範囲選択、さらにオプションで「先行配信」や「書き下ろし」「独占販売」などの書籍を指定できる。この詳細な検索機能は、他の2ストアを明らかに上回っており、目的の本を探すのに便利だろう。

 また書籍の詳細ページには「○○を買った人はこのタイトルも買っています」と、読者の購入した他の本も紹介されているので、読者層を確認して買うこともできる。

 本の購入時にはまず立ち読みをすることが可能(できない作品もある)。価格、支払い方法、ファイル形式、ファイルサイズ、ダウンロード期間が表示される。さらに丸善CHIグループが運営するオンライン書店の「bk1」と連携しており、リアル書籍を購入することもできる。

bk1との連携で紙の本の購入をチョイスできるのも大きな特長だ。また同じ本を購入した人がほかに買った本も表示される

 これはつまり「立ち読み→実際の本を注文」という流れでもOKなのだ。他にも作者名にリンクが貼られていれば、タッチして、その作者の電子書籍一覧も表示される。購入に進むと買い物カゴに書籍が入り、決済方法を選択できる。購入した本はダウンロードリストにアップされ、2Dfactoアプリで読むことができる。

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