T教授の「戦略的衝動買い」 第149回

思わず持ち帰ったニッチミュージックの味方

REVO社のインターネットラジオ「ヘリテイジ」を衝動買い

　落ち着いた梨地のアルミニウム本体を、木目の綺麗なウォールナットの側板でサンドイッチした、インターネットラジオとは思えないシックなデザインだ。音楽コンテンツの取得は、Wi-Fiと有線LANの両方に対応し、本体上面にはiPodのほとんどの歴代モデルをドック可能な構造だ。またiPodの操作をiPodに触れることなくHeritageの本体上面にある操作ボタンでコントロールできる。

正面から見ると、左半分にはEL表示パネル等の操作系、右半分にスピーカーとお気に入りの局をプリセットできる5個のボタンがある

EL表示パネルの下にある、十字セレクタースイッチとモード切替、メニュースイッチなど

つまみの長さは短いが、上下左右にスムースな処理を行なえるジョイスティック。EL液晶の画面を見ながら、任意の位置で押し込むことでセレクトを行なえる

前面右半分には、パワースイッチとお気に入りの放送局を5個まで登録できるプリセット・ショートカットボタンが配置されている

背面左には、小さなボディでも低域をブーストして量感を演出するためのバスレフダクト（空気穴）と、外部機器に接続するための端子が並ぶ

右半分には、有線LAN用のRJ45端子デジタル端子、USBメモリーから音楽などを再生するためのポートや、AC入力端子が並ぶ

　NTSC入力を持つビデオ再生機器にiPodに収録したビデオ映像の転送再生機能や、そのほかのデジタル・オーディオ・プレイヤーのコンテンツもAUX INで再生が可能だ。筆者はHeritageで、国内のFM局やCD等ではなかなか聴くことのできない、大好きな“シカゴブルース”を毎日聴いている。なかでも、それほどメジャーではない"ClubFM Bar Rockin Blues"は、Heritage前面のプリセットボタンの一番に登録し、毎日聴いている愛聴チャンネルのひとつだ。

正面右側面には、大きなボリュームつまみがある。突起部分は大きくなく、メカニカルな部分で、全体のデザイン性を損なわないように考えられている

円盤状のボリュームつまみの表面に付けられたゴム製の凹凸を指先で軽く触れるだけで容易に回転し、音量調節は簡単だ。指先がボリュームつまみに触れて少しでも回転すると、EL画面上に音量レベルが棒グラフで表示される

　Heritageには、出荷時に11000局ものインターネット放送局がプリセットされている。そしてそのジャンルも、音楽からニュース局まで多岐に渡る。それゆえ、かなりニッチな趣味のユーザーでも、そこそこ満足できるのではないだろうか。大英帝国のREVO社が生んだ「Heritage」は、何でもできるパソコン上でのインターネットラジオの再生ではモノ足らない、ニッチミュージックシーカーのためのレトロ感覚溢れるインターネットラジオだ。いつ聴いても、シカゴブルースは最高だ！

Heritage上面には、iPodドックやiPodの再生操作ボタン、スリープタイマーやスヌーズなどの目覚まし時計機能をコントロールする横長のシーソー型スイッチがある

Heritageはデザインコンシャスで、ニッチミュージックのフリークには最適なインターネットラジオだ

今回の衝動買い

アイテム：REVO「インターネットラジオ Heritage」
価格：4万9350円（丸ビル コンランショップにて購入）

T教授

　日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。