3DMark 11 1.0.2
続いてDirectX 11対応のベンチマークテストとして「3DMark 11 1.0.2」のスコアを確認していこう。「3DMark 11」ではGraphics Score、Physics Score、Combined Scoreからトータルスコアを算出するようになっている。
GPUが中心のGraphics ScoreとGPUとCPUの複合テストであるCombined ScoreではCPUの動作クロックが重要なようで、980BEが965BEや1055Tより高いスコアとなった。
一方CPUが中心のPhysics Scoreでは6コアの1055Tが逆転し大きくスコアを伸ばしている。また、トータルスコアについては、980 BEがわずかながら1055Tを上回っている点にも注目したい。
3DMark Vantage 1.1.0
DirectX 10世代のベンチマークテストとして「3DMark Vantage 1.1.0」のスコアも確認しておこう。
こちらもGPUスコアはCPUのコア数よりも動作クロックが重要なようで、980BEが1055Tより約4%いいスコアとなった。一方CPUスコアでは6コアの1055Tが強さを見せ、約15%高いスコアとなった。総合スコアでもCPUスコアの差を逆転することができず、僅かながら1055Tの後塵を拝する結果となった。
ロストプラネット2ベンチマーク
ここからは実際のゲームに基づいたベンチマークを使ってチェックをしていきたい。まず、DirectX 11世代のゲームタイトルとして「ロストプラネット2ベンチマーク」を使って計測を行なった。解像度1920×1080ドット、それ以外はすべてデフォルトのままで測定した。
本タイトルはGPUへの負荷が非常に高いベンチマークのため、CPUによるスコアの違いは出なかった。「ロストプラネット2」のような重いゲームでは、CPUよりもビデオカードの性能が重要なようだ。
ファイナルファンタジーXIVオフィシャルベンチマーク
DirectX 9世代のゲームベンチマークとして「ファイナルファンタジーXIVオフィシャルベンチマーク」でも計測を行なった。こちらはCPUクロックへの依存度が高く、LOWモードでは1055Tより約12%、965BEと比較しても約10%高速になった。HIGHモードではビデオカードへの依存度が高まるため差は小さくなるものの、やはり980BEが最もいいスコアとなっている。
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