vSphere上にApacheとTomcat、Spring Frameworkを構築
ヴイエムウェア、Spring Framework対応のvFabric 5発表
2011年06月16日 08時00分更新
6月16日、ヴイエムウェアは、仮想化・クラウド環境向け統合アプリケーションプラットフォーム「VMware vFabric 5」を発表した。
これは、Apache WebサーバーとJavaアプリケーションサーバー「Apache Tomcat 7」のエンタープライズ版をベースに、Javaフレームワークの1つ「Spring Framework」に対応したミドルウェア群。仮想化プラットフォームであるvSphereサーバー アーキテクチャを活用した機能を備える。
新たに加わったコンポーネントの1つが、「Elastic Memory for Java(EM4J)」で、vSphereのバルーニング技術によりJVM(Java仮想マシン)における、Javaアプリケーション実行時のメモリ管理性能を向上させる。これにより、Javaのメモリ負荷を考慮した統合率の高いアプリケーションサーバー環境を実現するという。
また、Spring Frameworkに関しては、「Spring Insight Operations」を追加しており、Springアプリケーションのパフォーマンスに関する詳細な情報を得ることが可能となった。Spring Insight Operationsを活用することで、運用チームと開発チーム間の協力体制の改善が可能となるとしている。
vFabric 5は、柔軟性の高いパッケージおよびライセンスモデルで提供される。これにより、仮想マシン単位でソフトウェアの購入が可能で、使用しているライセンスのみが課金される。物理ハードウェアのCPU単位の課金では、ピーク時を想定したソフトウェアの購入やそれに伴う投資が必要となる。しかし、vFabric 5では、ソフトウェアの用途および利用度合いに応じた、クラウドコンピューティングモデルに最適なランセンスモデルを実現した。
出荷開始は、2011年の第3四半期を予定している。