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地理情報に顧客の情報を重ねて新しい価値を創造

センサー情報をクラウドに!富士通の「SPATIOWL」の正体とは?

2011年06月15日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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6月14日、富士通はセンサーや車両などから収集した位置情報を活用したクラウド型サービス「SPATIOWL(スペーシオウル)」を発表した。富士通の提供する情報と顧客情報を重ね合わせ、新たな価値を創造するという。

膨大な入力トラフィックを解析・活用

 発表会では、富士通 コンバージェンスサービスグループ 執行役員常務の川妻 庸男氏が説明が行なった。コンバージェンスサービスとは、リアルワールドの大量なセンサーデータを収集し、蓄積・分析することで、人々をナビゲーションするサイクルを実現するサービスと説明されている。川妻氏は、「たとえば、自分のほしい本がWebショップで欠品していた場合、本屋の近くに行くと買いたい本があることを教えてくれる」といったサービスの例が挙げ、リアルの人間とコンピュータの世界を相互に連携させていくというサービスの趣旨を説明した。

富士通 コンバージェンスサービスグループ 執行役員常務の川妻 庸男氏

 これを実現するため同社ではコンバージェンスサービスグループという組織を2009年に設立しており、大量データを分析し、リアルタイムに活用していくためのデータ収集・分析の基盤を開発しているという。そして、この基盤に先んじてサービスとして発表したのが、位置情報を軸にしたクラウド型のコンバージェンスサービス「SPATIOWL」になる。ちなみにSPATIOWLは、SPATIO(空間)と知恵の象徴であるOWL(ふくろう)を加えた造語。

コンバージェンスサービスを実現するためのプラットフォーム

 SPATIOWLでは、富士通が提供するプローブ情報に顧客自体の情報を重ね合わせることで、新しい価値を提供する。タクシーやトラックの運用動向など、富士通自体が情報を提供する点、そして特定のプロバイダやSIerと協業するという形態でビジネスを展開する可能性がある点が、SPATIOWLの大きなポイントになる。

 川妻氏は、都内の地域情報にSNSのコメントをマッピングしたり、3・11の震災時に都内の渋滞がどうなっているかを表示する地図を時系列で披露し、「今までこうしたセンサーデータを集めていませんでした」と説明。近年、センサーの近距離無線技術が発展したことと、膨大なデータを処理するクラウドのような基盤が整備されたことで、こうした解析が可能になってきた背景を分析した。

地域情報にSNSのコメントをマッピング

・11の震災時に都内の渋滞がどうなっているかを表示する地図

 SPATIOWLのサービスは、顧客独自のサービス開発やデータ分析を実現するためのAPIを提供する「基盤提供サービス」と、分析したデータと業務支援アプリなどを「業務提供サービス」の大きく2つ提供される。料金としてはユーザーやデータレイヤー、データ、トラフィックなどの運用管理まで含めた基盤提供サービスの例は、導入費用65万円、月額費用52万円~となっている。当初の顧客としては、テレマティックスや交通情報サービス、自動車、流通業者などを想定する。

SPATIOWLのサービスの提供形態

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