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このネコミミ動くぞ! neurowearの謎に迫る!

2011年06月21日 12時00分更新

文● 伊藤 真広

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猫耳の形状と毛並みに試行錯誤

――開発秘話などでお話いただけることがありましたら教えてください。
神谷:これはいくつかあるんですが、予想を超えて難しかったのが猫耳の形状です。
加賀谷:猫耳は1種類しかないと思っていたのですが、そんなことはなくて、市販されている猫耳をすべて購入したら、それぞれ形がぜんぜん違っていたんですよ。そのなかからどれがフィットするのか紛糾しまして、いろいろと試作を繰り返しました。
 次に色や毛並みを決めるのにも苦労しました。特に毛並みは猫耳のなかにサーボやモーターを入れるため、かなり大きくなってしまう。そのなかでも猫耳が自然な雰囲気がでるようにするのに苦労しました。

神谷:あとは、耳の位置もすごく苦労しましたね。
加賀谷:本物の猫の耳の位置に合わせてみたのですが、ぜんぜんだめで、どのへんが一番バランスが良くなるのか見付けるのにも苦労しました。
 ちなみに余談ですが、このnecomimi、本来の猫の耳の動きとは反対になっているんですよ。本物の猫は、警戒すると耳が前に倒れてきて、リラックスすると耳が立つんですが、今回は人間の見た目のわかりやすさを優先して、リラックスすると耳が倒れて、警戒すると耳が立つようにしました。

楓裏ちゃんに付けてみた感想を聞いてみると「necomimiが動いていることはわかるけど、どういうふうに動いているのかわからない」とのこと

子どものお年玉で買える金額を目指す

――今後のneurowearの活動予定できまっているものがあれば教えてください。
神谷:今後は、年内にnecomimiを商品化したいと思っています。あと、今回はneurowearのnecomimiですが、実はその先も考えていまして、そちらをできるだけ早めに発表したいなと思っています。necomimiを出して終わりではなく、脳波を使ったコミュニケーションツールをneurowearブランドとして開発していきたいと思います。

――necomimiを販売されるとのことですが、販売方法や予価などで決まっていることはありますか?
加賀谷:当初は商品化するという予定はなかったこともあり、まだ決まっていません。通販になるのか、どこか販売店さんにお任せするのか。商品化するにも、先ほどもお話ししたnecomimi単体で動くようにしなければならないなど、改良すべき点も多数ありますので、年内に発売できればいいなと思っています。
神谷:価格は、希望としては子どものお年玉で購入できる金額に収めたいと思っています。やっぱり子供に購入して遊んでもらいたいですから。

――最後に「キノの旅」という弊社のライトノベルに、人が心に思っていることがそのまま伝わってしまうようになったため、人は人と一緒に暮らせず孤独になってしまう「人の痛みが分かる国」という物語があります。neurowearの脳波によるコミュニケーションツールが発達すると、いずれそうなってしまう可能性はありますか?
加賀谷:それは良い設定ですね。将来、もっと反応が強く出るようになるとありえますね(笑)。
神谷:でも、今見えているのは“集中”と“リラックス”といった感覚だけです。リアルに何を感じているのかまで見えてしまうのは気持ち悪いので、どちらかといえば許容できる範囲までしか出さない予定です。

――出さない予定ということは、知ろうと思うと、心の深いところまで知ることができるのでしょうか?
加賀谷:感情と脳波はイコールではないんですよ。感情は経験などにもリンクしてくるため、この脳波が出ているから、この感情なんだと一概には言えないんですよ。
神谷:たとえば、怒っていて集中している時も楽しんでいて集中していても、出ている脳波は集中していることを表わす同じ波形だったりするんですよ。なので、感情までわかるということはありません。

――ありがとうございました。商品化を楽しみにしております!

装着感は「もっと重いのかと思っていましたが、軽くて付けていても負担にならない感じです」とのこと。筆者も付けてみればよかったと少々後悔

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