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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第68回

夏の新機種でAndroidスマートフォンデビューする技

2011年06月07日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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あえてAndroidスマートフォンの
デメリットを挙げてみる

 もちろん、Androidスマートフォンのすべてが完璧なわけではない。あえて、ネックやデメリットをピックアップしてみよう。

 まず、さまざまなキャリアから多数の端末が発売されているので、選択肢に迷う。しかも機種によって操作方法が異なり、操作について統一された情報が得にくい。スペックや価格もばらばらで、入念に調べないとやりたいことができなかったり、高い買い物になる。NTTドコモ新製品の記事やau新製品の記事を参考にして、最適の1台をチョイスしてほしい。

 OSの新バージョンが頻繁に登場するのはいいのだが、機種によってはアップデートできないこともあり、混乱を生じている。また、Androidマーケットに登録されているアプリの本数はうなぎ登りだが、事前審査がないので使い物にならないアプリや、危険なマルウェア入りアプリなども公開されている。最初のうちは、記事などで紹介されているアプリのみをインストールするのが安心だ。

 もう一つ、AndroidスマートフォンはフィーチャーフォンやiPhone 4と比べると、バッテリーが保たないのも気になる。外出先でバリバリ使うなら、モバイルバッテリーや充電器も併せて携帯したいところだ。「受話時のバイブレーションが弱い」という意見も多く、ポケットに入れておいても着信を見逃してしまいがちだ。

外出先でAndroidスマートフォンを充電できるモバイルバッテリーが便利。写真は「mobile solar L」

 AndroidのウリのひとつでもあるウェブブラウザーのFlash対応だが、SNSのゲームアプリなどが普通に動作する……とは思わない方がいい。重いFlashコンテンツだと動作が遅くなったり、そもそも動かないこともある。

 スマートフォンに移行すると、ケータイゲームも基本的に解約される。契約を残すこともできるが、プレイするには別途フィーチャーフォンが必要になる。そして、プレイしないときでも月額料金は発生する。

 筆者もフィーチャーフォンのゲームにいくら使ったかわからないが、ばっさり解約してしまった。ランキング上位にいたゲームもあったのでもったいなかったが、スッキリして開放感もあった。「はまってるゲームがあるから乗り換えなんかできない!」という人ほど、一度リセットすると頭が冷えるのでお勧めかも? とはいえ、ほとんど同じようなゲームがAndroid向けにもラインナップされているので、結局またハマってしまっている。

Android用のゲームは数えきれないくらい公開されている。写真は大人気の「Angry Birds」

ネットを使うなら
Androidスマートフォンに乗り換えるべき!

 「電話をかけるだけなので、毎月1000円の値上がりは受け入れられない!」という人は仕方がないが、フィーチャーフォンでウェブ閲覧やメールを利用しているなら、スマートフォンへの乗り換えを強くお勧めする。すべての作業が快適になるうえ、パソコンでしていたことのほとんどが、モバイルで実現できるようになる。

 各キャリアが投入したAndroidスマートフォンの夏モデルには、魅力的な端末が多い。もちろんiPhoneという選択肢もあるだろう。じっくりスペックを確認し、今後2年間の相棒をチョイスしてほしい。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)、「PDFビジネス徹底活用技」(技術評論社)、「Linkedln人脈活用術」(東洋経済新報社、共著)。


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