昼はPCとして夜はオシャレなフロアライトになる
PCライトを作ってみよう!
ここでは今回の対象読者である「女子大生」のために、昼はOfficeアプリケーションで作業をして、夜はBLゲームで心ときめかせ、夜はオシャレなフロアライトになるPCを作ってみよう。
まずベースとなるケースは、Lian Li社の「PC-T1」を使った。ただね、コレ。蜘蛛をモチーフにしたケースなんで、まんま作っちゃうと、こんな感じでグロテスク。
しかもマザーボードが上にあるので、おしゃれな町のこぎれいなワンルームに住んでいる女子大生の部屋といえどホコリがマザーボード上に溜まってしまうので、あまりよろしくない。そこで、マザーボードを腹側に抱きかかえさせ、電源ユニットを上に配置するように改造してみた。
マザーボードを取り付ける台座は、逆さまにしてネジ止めするだけで簡単だが、電源を上に持ってくるには3×4cmのアルミ板2枚に穴を開けて独自のジョイントを作る。
さて、照明として改造するのに必要なのは、秋月電子などで売っている「テープLED」。
30cmのリボン状のテープにLEDが18個付いていて、12Vで点灯できるというもの。これからPCの電源をそのまま使えるというわけ。LEDについてくる電源コネクタを差し込んで、PCから12Vの電源を取れば、こんな感じで美しく輝く。
もしかすると自動車用のアクセサリパーツにも同様のものあるかも? 車の電飾も自家用車用なら12Vで点灯するので、互換部品として十分に使えるだろう。
秋月のテープLEDは、2つのモジュールを連結して36連発LEDなどにもできるので、ミニタワーの装飾にも便利だ。
もしLEDテープが長すぎる場合は、LED3つで1ユニット単位になっているので、その境目をハサミで切ればいい。切り取った方のLEDは、電線に電子パーツの部品の足を半田付けして、独自の電源コネクタを作ってやる。
あとは読者のセンスで、PCケースをLEDでデコっていこう。取り付けは簡単で、リボンの裏がシールになっているのでどこにでも貼り付け可能だ。また柔らかい樹脂のリボンなので、丸い角に合わせて貼ることも可能(ただし左右には曲げられない)。
完成すると写真のようになる。蜘蛛のグロテスクさは一切なくなって、アポロの月着陸船みたいにキュートなPCになったでしょ? 青く塗ると攻殻機動隊のタチコマにも見えるけどね。
また、電源を上に配置したことで、電源のスイッチを簡単に切れるので「たとえ1Wとは言え、待機電力はカットしたい!」という場合に便利なエコPCとなるだろう。
そして夜は、イルミネーションが眩しいほどに輝くフロアライトに変身っ! その明るさは40Wクラスのクリプトン球を使った照明と同じぐらいなので、読書も十分に可能だ!
編集K曰く「これ海の中に放り込んだら、発光する新種のタカアシガニみたいっすね。っつーか藤山さんセンスネーから、ラ○ホテルの看板っぽいっすよ」と。くそっ! 編集Kは3ds MaxとかShadeとかをバリバリ使う、デザイナーみたいな編集者だから「センスネー」とか言われると反論できネーじゃん!
ということで、ちょっとイラ付いたので、わざわざ茅ヶ崎の海岸まで行って、浜辺に置いて撮影してみた。
んじゃぁ、無理やりカッコよくしてこんな感じで合成した、どうじゃっ!
というワケで読者が工作するときは、合成とか小手先の撮影テクじゃなく、ハイセンスなデザインにしていただきたい! 夏の節電対策でLED電球化したいけど、LED電球が高くて手が出ないなんて場合は、
NAXN 80+シリーズを買ってきて、自動車用のルームランプを何個も点灯してやれば、かなり安上がりなLED照明が作れる!
もしマザーボードを外した状態で使う場合は、メインコネクタの緑の電線をとなりの黒い電線とショートさせれば、電源のスイッチを入れるだけで、照明のON/OFFも可能だ。
省エネ電源で電気代を節約
このようにENERMAXのNAXN 80+シリーズは、茅ヶ崎の潮風に何時間も晒されたにもかかわらず故障ひとつない。これまでマニアに愛され続けたメーカーだけに、低価格モデルとはいえ、信頼性に問題はないだろう。
また80PLUS Bronze認証を取得しているのでエネルギー効率がよく、省エネ電源としても価値あるものだ。特にお勧めしたいのは、Windows XPが現役で活躍しているデスクトップPCユーザーだ。当時の電源はエネルギー効率も悪かったので、PCを何時間も使う場合は電気代が変わってくるだろう。
オフィスで何台もXPマシンが稼動しているなんていう場合は、夏の節電を期に電源を一斉にNAXN 80+シリーズにしてはどうだろう。何も苦労することなくかなり消費電力を節約できることを約束しよう。