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老舗ENERMAXの電源で作る省エネフロアライトPC!

2011年06月18日 06時00分更新

文● 藤山 哲人

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昼はPCとして夜はオシャレなフロアライトになる
PCライトを作ってみよう!

 ここでは今回の対象読者である「女子大生」のために、昼はOfficeアプリケーションで作業をして、夜はBLゲームで心ときめかせ、夜はオシャレなフロアライトになるPCを作ってみよう。
 まずベースとなるケースは、Lian Li社の「PC-T1」を使った。ただね、コレ。蜘蛛をモチーフにしたケースなんで、まんま作っちゃうと、こんな感じでグロテスク。

Lian LiのMini-ITXケース「PC-T1」。ケースというよりベンチマーク用テスト台、通称「まな板」にあたる製品だ。実売価格は1万5800円だが、ツクモパソコン本店に買いに行ったらセール特価で7980円だった。ラッキー

野郎向けなら蜘蛛でもかまわないが、女の子用ととするにはグロテスク過ぎ(笑)。※100Vの電源コードは、長さが必要だったために、添付のものではなく別のケーブルを利用しています

 しかもマザーボードが上にあるので、おしゃれな町のこぎれいなワンルームに住んでいる女子大生の部屋といえどホコリがマザーボード上に溜まってしまうので、あまりよろしくない。そこで、マザーボードを腹側に抱きかかえさせ、電源ユニットを上に配置するように改造してみた。
 マザーボードを取り付ける台座は、逆さまにしてネジ止めするだけで簡単だが、電源を上に持ってくるには3×4cmのアルミ板2枚に穴を開けて独自のジョイントを作る。

3×4cm程度のアルミ板2枚にこのように穴を開けるだけで、電源を上部に持ってこられる

 さて、照明として改造するのに必要なのは、秋月電子などで売っている「テープLED」。

色も各種用意されているが、今回はオレンジのLEDを使った。電線をテープLEDに差し込んで、12Vをかけるだけで発光するので工作も簡単。1本800円

 30cmのリボン状のテープにLEDが18個付いていて、12Vで点灯できるというもの。これからPCの電源をそのまま使えるというわけ。LEDについてくる電源コネクタを差し込んで、PCから12Vの電源を取れば、こんな感じで美しく輝く。

Coolな感じにする場合は、白や青のLEDテープを使うといい

 もしかすると自動車用のアクセサリパーツにも同様のものあるかも? 車の電飾も自家用車用なら12Vで点灯するので、互換部品として十分に使えるだろう。

2つのテープLEDを連結することも可能。これで60cmの36連発LEDとなる

 秋月のテープLEDは、2つのモジュールを連結して36連発LEDなどにもできるので、ミニタワーの装飾にも便利だ。

LED3発で1ユニットになっているので、切断する場合はその境目で切断

 もしLEDテープが長すぎる場合は、LED3つで1ユニット単位になっているので、その境目をハサミで切ればいい。切り取った方のLEDは、電線に電子パーツの部品の足を半田付けして、独自の電源コネクタを作ってやる。

残ったLEDテープは、コネクタがメスになっているので、付属の電源ケーブルが使えない

電線に電子パーツの足の切れ端を半田付けして、半田部分を熱収縮チューブと呼ばれるもので、絶縁すればオリジナルコネクタのできあがり

 あとは読者のセンスで、PCケースをLEDでデコっていこう。取り付けは簡単で、リボンの裏がシールになっているのでどこにでも貼り付け可能だ。また柔らかい樹脂のリボンなので、丸い角に合わせて貼ることも可能(ただし左右には曲げられない)。

昼間でPCとして使う場合は、こんな感じになる

 完成すると写真のようになる。蜘蛛のグロテスクさは一切なくなって、アポロの月着陸船みたいにキュートなPCになったでしょ? 青く塗ると攻殻機動隊のタチコマにも見えるけどね。
 また、電源を上に配置したことで、電源のスイッチを簡単に切れるので「たとえ1Wとは言え、待機電力はカットしたい!」という場合に便利なエコPCとなるだろう。
 そして夜は、イルミネーションが眩しいほどに輝くフロアライトに変身っ! その明るさは40Wクラスのクリプトン球を使った照明と同じぐらいなので、読書も十分に可能だ!

部屋に置けば、こんなにオサレなフロアーライトになる

 編集K曰く「これ海の中に放り込んだら、発光する新種のタカアシガニみたいっすね。っつーか藤山さんセンスネーから、ラ○ホテルの看板っぽいっすよ」と。くそっ! 編集Kは3ds MaxとかShadeとかをバリバリ使う、デザイナーみたいな編集者だから「センスネー」とか言われると反論できネーじゃん!
 ということで、ちょっとイラ付いたので、わざわざ茅ヶ崎の海岸まで行って、浜辺に置いて撮影してみた。

ん~、確かに海洋生物に見えちゃうかも?

 んじゃぁ、無理やりカッコよくしてこんな感じで合成した、どうじゃっ!

編集Kのアイコラ(?)画像。いつも裸の合成ばっかりやってると思ったら、こういうのもウマいじゃん! 座布団2枚!

秋葉原にも合いそうと思って編集Kに画像送ったら、こんな合成にされた。フツーに道路の手前に合成してもらいたかったんだけど……

そう、これをイメージして海岸まで写真撮りに行ったんだよ! つうかコラージュすんなら、俺わざわざ茅ヶ崎まで撮影に行った意味ネーじゃん

 というワケで読者が工作するときは、合成とか小手先の撮影テクじゃなく、ハイセンスなデザインにしていただきたい! 夏の節電対策でLED電球化したいけど、LED電球が高くて手が出ないなんて場合は、

 NAXN 80+シリーズを買ってきて、自動車用のルームランプを何個も点灯してやれば、かなり安上がりなLED照明が作れる!

 もしマザーボードを外した状態で使う場合は、メインコネクタの緑の電線をとなりの黒い電線とショートさせれば、電源のスイッチを入れるだけで、照明のON/OFFも可能だ。

20ピンのメインコネクタには、必ず緑の電線(14番ピン)が来ている。これをとなりの黒い電線(13か15番ピン)に接続すると電源がONになる。24ピンコネクタの場合は、16番ピンが緑、そのとなりの15か17番ピンに接続する

といっても、やはり電源の改造はおすすめできない。PCがなくてもATX電源をON/OFFできる、AINEXの「KM-02B」というパーツを使うほうが安全だ。実売価格は980円

省エネ電源で電気代を節約

 このようにENERMAXのNAXN 80+シリーズは、茅ヶ崎の潮風に何時間も晒されたにもかかわらず故障ひとつない。これまでマニアに愛され続けたメーカーだけに、低価格モデルとはいえ、信頼性に問題はないだろう。
 また80PLUS Bronze認証を取得しているのでエネルギー効率がよく、省エネ電源としても価値あるものだ。特にお勧めしたいのは、Windows XPが現役で活躍しているデスクトップPCユーザーだ。当時の電源はエネルギー効率も悪かったので、PCを何時間も使う場合は電気代が変わってくるだろう。
 オフィスで何台もXPマシンが稼動しているなんていう場合は、夏の節電を期に電源を一斉にNAXN 80+シリーズにしてはどうだろう。何も苦労することなくかなり消費電力を節約できることを約束しよう。

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