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老舗ENERMAXの電源で作る省エネフロアライトPC!

2011年06月18日 06時00分更新

文● 藤山 哲人

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大多数のフツーのユーザーにおすすめできる電源
ENERMAX「NAXN 80+」シリーズ

 PCショップに行くと、激安の電源をたまに見かける。何を隠そう俺様も5年ほど前に「えっ!500Wで4780円ってメッチャ安いじゃん! メーカーは聞いたことないけどな……」と購入したことがあった。がっ!

 1年ほど使ったら、電源が爆発!

 パーン!という激しい音とともに、電源内に何かが飛び散る音、そして鼻を刺すオゾンの臭いで、香ばしい部屋となってしまったのだ。幸いPC本体は壊れなかったが、当然仕事中のデータはパァ。後日ネットで調べてみたら「よく弾けるとして名高い電源」(笑)で、PC本体が壊れちゃった人も続出している電源だったのだ。以来、電源は、名の通ったメーカー以外は購入しないようにしている。
 「CPUの性能にはこだわるけど、電源はなんでもいいよ」というかつての俺様のように徳の低い読者は、後で痛い目を見ることになるだろう。
 今回おすすめするのは、電源メーカーでも超一流のENERMAXの製品だ。初心者にはピンと来ないかもしれないが、負荷100%なマニアたちには定番のメーカーで、高出力で高性能、安定性も保護回路も万全なのがウリだ。とはいえマニア向け製品は値段が高く、フツーのユーザーは敬遠しがちだろう。
 が! 新しく発売されたENERMAXの電源「AXN 80+シリーズ」は、まさにフツーの人向けになっているものの、品質や高性能さ、安定性や保護回路は、マニア向けのものをできるだけそのままにし、出力を抑えて、かつ電源内部のパーツを吟味して価格を安くしたというものだ。
 ラインナップは次の通り。

ビデオカード2枚差しでもOKな600W

容量600Wの「ENP600AWT」。価格は8980円前後

一番必要とされる12Vが2系統で40A(480W)まで供給できる

 600Wモデルは、ビデオカードを2枚差しているようなパワーユーザー向けだ。電気喰いの高性能ビデオカードを2枚以上差したり、バリバリにオーバークロックしたりしていなければ、これで十分だ。これだけのパフォーマンスがありながら、価格は8980円とパワーユーザーも驚くことだろう。

ビデオカード1枚でたまに3Dゲームもプレイしたい500W

容量500Wの「ENP500AWT」。価格は7980円前後

500Wモデルは、12Vが2系統で34A(408W)。5Vも20Aまで抑えられている

 500Wでもビデオカード用の補助電源コネクタが2本用意されているので2枚差しにも対応できる。しかし、あまりに高機能なビデオカードを2枚差すと電力不足になる可能性がある。どちらかというと、PCI ExpressやPCIスロットが拡張カードで埋まっていたり、HDDなどのドライブを5台も6台も繋いでいる場合は500Wがおすすめ。

萌えゲーム一筋! たまに地デジも見たい450W

容量450Wの「ENP450AWT」。価格は6980円前後

500Wと比べると、12Vが2系統で30Aとなり-4Aとなっているのみ。これで1000円違うなら、俺は450Wを選ぶなぁ

 500Wと比べると50Wだけ容量が少ないが、価格は1000円引きで6980円というお値打ち電源。PCI Expressにビデオカードと地デジチューナーが差さっていて、HDDは将来的に4台ぐらいまで増設するかも?という場合におすすめだ。

小さいPCで仕事とネットが中心だから350W

容量350Wの「ENP350AWT」。価格は5980円前後。microATXマザーやATXマザーを利用した省スペースPCに最適だ

500Wモデルに比べると、3.3Vと5Vがそれぞれ-5A、12Vが2系統で-9Aと供給電流が少なくなっているので、ドライブや拡張カードが多いPCには不向き

 ベアボーンと呼ばれる小型でモバイル用CPUを使ったPCならこれで十分。通常のマザーボードでも、Core iシリーズのCPUにHDD2台、ビデオはマザーボード内蔵なんて場合でも余裕だ。インターネットの閲覧やメール、Microsoft Officeでの仕事が中心という、会社のPCやパーソナルユースのPCなら350Wもあれば十分だし、価格も一番安く5000円台と激安!

 ヘビーユーザーの個人ブログやASCII.jpのマニアな編集者に言わせると、

 今どき、デフォ(ルト)は700W以上っすよっ!

 なんて言われるが、実際は紹介した程度の電源で十分間に合うので心配する必要はない。
 さて出力ワット数こそ違うものの、これまでマニア向けに電源を作っていたENERMAXだけに、万が一のショートや出力ワット数を超えた場合の保護回路なども万全で、マニア向けの電源と同等のOVP(過電圧保護)、UVP(低電圧保護)、SCP(ショート回路保護)、OPP(過負荷保護)、SIP(雷防止保護)などが装備されている。しかもPCの電源を入れていない場合の待機電力はわずか1Wとかなり省エネだ。
 さらに特筆すべきは、一番目立つ120mmのファンだ。非常に静かである上に、電源内部の温度を自動で検知し、回転数を抑えて運転するので、風切り音はほとんどしない。そのためCPUの冷却ファンがうるさく感じるほどだ。

左の写真の右側に透明なプラスチックカバーがされている。中を開けると右の写真のように、電源の通気孔側のファンが半分ふさがれた状態

 また写真のようにファンの一部が透明なプラスチックでカバーされているが、「効率悪そうだな」といって勝手に取ってはいけない。実はこのカバー、吸気の際に発生する乱気流ノイズを減らし、電源内部により多くの空気を均一に回すため、空力を考えられて取り付けられたものなのだ。
 また一般的な電源は、PCの電源を落とすと同時に電源のファンも回転を止めてしまう。しかしPC内部には余熱が残っており、電源を上部につける一般的なケースの場合は、PC内部の余熱が、まだ冷え切らない電源内部に溜まってしまうのだ。
 そこでNAXN 80+シリーズは、PCの電源を切っても30秒~1分ほど回転し続け、そこに溜まった熱を排出するようにしている。これまでマニア向けの電源として、同じ機能を搭載したものがあったが、初心者用にも搭載してくるあたり、老舗としての心意気を感じざるに得ないだろう。これが第2の特筆すべき点だ。

電源内部。できるだけ高価なパーツを使わずに、かつ品質を落とさないよう、厳選したパーツを使っているようだ

 ENERMAXの品質管理テストを合格した電源なので、耐久性や性能に問題はないだろう。ましてや俺様が昔掴まされた電源のように、爆発する心配もない。

コンセントの差し込み裏に付けられたノイズキャンセラー

 さらに心憎いのは、コンセントの差し込み裏に付けられた大きな黄色い部品。ノイズ(スパーク)キャンセラーと呼ばれる部品だ。皆さんも電源コードを差し込む時にパチッ!とスパークしてしてビックリしたことがあるだろう。しかしこの電源は、ノイズキャンセラーのおかげでスパークすることなく電源ケーブルを接続できる。
 また、あまりスペックとして発表されないが、100Vの電源ケーブルの固さもある。安い電源を買うと、だいたい  針金かよっ!って叫びたくなる固い電線が同梱されていて、配線した後も折り曲げてあった形そのままにジグザグ(冬場は特に固いよね~)なんて経験はないだろうか?
 実は柔らかい電源ケーブル(軟質VFFケーブル)というのは、値が張るので、激安電源はまず安く固いケーブルが添付されてくるのだ。

格安電源についてくるのは、左のような針金電線。一応丸くまとめてみたんだけど、縦にも波打って3Dのオブジェになっちゃう。写真右はENERMAXの電源ケーブル。柔らかいからキレイに丸くまとまるでしょ?

 ところがNAXN 80+シリーズの電源ケーブルは、最高級の軟質ケーブル(冬場でもお菓子のグミみたいに柔らかい。プラグなしの電線だけで300円/mぐらい)まではいかないが、かなり柔らかいものとなっている。電源ケーブルの取り回しもが楽になるのも魅力だ。
 日本独自のオマケとして付いてくるのが、ENERMAXのマスコットキャラ、エナちゃんのステッカー。大きさは、電撃大王や電撃G's magazineとかに付いてくるフィギュアと同じぐらいのサイズだ。

パッケージにもエナちゃん。右は添付されてくるステッカーだが、どこに貼ってもかまわない。なぜミリタリー系の服を着ているのかは謎

シールの大きさは電撃大王や電撃G's magazineとかに付いてくるフィギュアと同じぐらいだ。スマートフォンに貼れる大きさってほうがわかりやすい?

電源自体やPCケースのフロントパネルに貼ってもいいだろう

編注:電源ユニットを分解するのは非常に危険です。感電や火傷、火災になる危険性があるので絶対に真似しないでください。

(次ページへ続く)

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