MeeGo搭載タブレットも登場
2014年、Atomプロセッサーも14nmプロセス世代へ
2011年06月02日 00時24分更新
2014年にはCoreシリーズと
プロセスの足並みが揃うAtom
Atomプロセッサーの新製品や、将来製品についての発表も行なわれた。まずAtom Nシリーズのバリエーションとして、新しくAtom N435が追加された。動作周波数は1.33GHzで、基本的に新興市場向けの低価格ネットブック用と定義されている。ASUSTeKのMeeGo搭載ネットブックなどに採用されるが、日本市場でお目にかかる機会は少ないかもしれない。
次世代のAtomについては、こちらの記事でもお伝えしたとおり、ネットブック向けのAtom Nシリーズとして「Cedar Trail」プラットフォームが、タブレット・スマートフォン向けSoCには「Medfield」が開発されている。いずれも32nmプロセスで製造される。
Cedar Trailプラットフォームを採用するネットブックでは、低消費電力化がさらに進むことで、より薄く冷却ファンも必要としないノートも実現可能になる。また、現在はCoreプロセッサー搭載ノートに限られているいくつかの機能、例えば「Intel Wireless Display」(WiDi)や、休止状態からの高速復帰機能「Intel Rapid Start Technology」といった機能も、ネットブックで実現可能になるという。
コード名等は語られなかったが、Atomプロセッサーの将来ロードマップについても少しだけ明らかにされた。現在のAtomプロセッサーは45nmプロセス世代のままで製造されており、Coreシリーズが2010年登場の第1世代Coreプロセッサー(Westmere)で32nmプロセス世代に移行していたのに比べると、1年半以上も移行が遅れている。
しかしCedar Trail/Medfieldに続く22nmプロセス世代では、Haswellアーキテクチャーを採用するCoreシリーズと比べて、そのギャップは半年程度まで短縮される。そして2014年に予定されている14nmプロセス世代になると、メインストリームのパソコン向けCPUと将来のAtomは、同時期に同じプロセスで製造されるようになるとしている。
32nmプロセス世代への移行がなかなか始まらなかったAtomプロセッサーだが、インテルも本腰を入れて先端プロセスの活用を加速していくようだ。今後のAtomプロセッサーの展開が楽しみである。
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