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T教授の「戦略的衝動買い」 第148回

梅雨に強い鞄、世界に二つと同じものがない「フライターグ」

2011年06月02日 12時00分更新

文● T教授

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 内部は2つのコンパートメントに分かれており、狭いコンパートメント側は、モバイルパソコンやiPadなどを滑り込ませ、ベルクロ付きのフラップで確実に固定ができる。間口20cmと12cmくらいの小物を収納できるスリットとペンホルダーも用意されている。

 ジッパーは、左右からダブルでほぼ全開になる仕様で、大物の出し入れにも最適だ。もちろん、開閉の時に内部のものが脇から落ちないように、両側面には脱落防止の当て幌が用意されている。

ブリーフケースはダブルファスナーで左右別々に開閉できる

内部はメインのコンパートメントと、モバイルパソコンやiPadなどを収納できる少しスリムな2番目のコンパートメントに分かれている

鞄のジッパーを開き切っても180度全開しないように、脱落防止用のストッパーが付いている

 BENで一番便利なのは、外側の片面に取り付けられている小さなジッパーポケットだ。ショルダーストラップでBENを肩にかけ右脇に抱えたときに、前にくるポケットは左手で簡単に開閉できる。携帯電話やデジカメ、二つ折り財布など、取り出しアクションが頻繁な小物収納に最適だ。

サイドにある小さなポケットは、ショルダーにしたときに反対側の手で開閉が容易な位置に取り付けられている

用途としては、ケータイや財布を収納するのに最適だろう

スリムなコンパートメントは、ベルクロ付きのフラップを閉じることで、内容物をホールドできる構造だ

2つのコンパートメントを仕切っているセパレーターには、2つのポケットと、3つのペンホルダーが取り付けられている

 貨物用トラックの幌を素材に使用したフライターグBENは、まず2つとして同じものはなく、すべての幌は、世界中を何十万マイル走って、多くの国の空気や泥、人の手や間違いなく排気ガスにもさらされた超個性的なビューを持つプロダクトだ。

唯一のものである証明なのか、それぞれの鞄の写真が付属した、解説書や保証書の分厚い小冊子が添付されている

小冊子を展開すると、フライターグ社の起源や特長、使用素材の説明、各モデルの紹介など、楽しい内容が一杯だ

 これからは日本の梅雨の雨にさらされて、道端に置かれ、歴史を刻んでいく。ビニール独特の幌の臭いだけは、抜けきるまでに少々時間が必要だが、独特の汚れや傷を“不良”と考えるのではなく、“味”と考えられる人だけに持つことが許された再生プロダクトの雄なのだ。日本の梅雨にはフライターグだ!

ちなみにフライターグをより詳しく知りたい人のために、専門書籍も販売されている


T教授

今回の衝動買い

アイテム:フライターグ「F77 BEN
価格:3万円(「レツェプトデザインアンドストア」 ecute上野店にて購入)

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

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