日本ヒューレット・パッカードは26日、21.5型ワイドで、パネル部分の厚さが10mmと非常に薄型の液晶ディスプレー「L2201x」を発表した。企業向け製品の上位ブランド「Elite」に属する。重量も約3.3kgと軽く、同社では机上での使用だけでなく、会議室などに持ち運んで使う用途にも適するとしている。
スタンド部分はイーゼル型で傾斜角は10~30度の間で自由に選択が可能。フラットな背面は梨地のアルミ合金、フロント部分はグロス調のブラックでとなり、受付やショールームなどデザイン性を重視する環境への設置にもマッチする。入力インターフェースはDisplay PortとACアダプターのみと非常にシンプルで、操作部材も電源ボタンと輝度調節のみとシンプルさを追究した仕様だ。
パネル部分に関しては、液晶駆動方式を従来のTNからMVAに変更することで視野角も上下左右178度の広い視野角を誇る。解像度はフルHD(1920×1080ドット)で、標準輝度は250cd/m2、コントラスト比は5000:1。応答速度は16ms。色域はNTSC比72%をカバーする。
TNパネルを使用した従来モデルの視野角170度、コントラスト比1000:1、NTSC比68%と比較して、いずれも向上している。
またLEDバックライトの使用など、省電力性にも配慮しており、HPの計測ではCCFLを使用していた4年ほど前の17型モデル(L1706/SXGAモデル)の37Wに対し、最大時でも28Wと24%の電力削減が可能だという。アイドル時ではさらに低消費電力の20W程度になるとのこと。このほか難燃性樹脂を使用しないなど、リサイクル性にも配慮している。
直販価格は3万3600円で、本日から販売開始。HP Compaq 8200 Elite US/CTとセットで購入した場合、キャンペーン価格として通常価格より31%(約3万7800円)安価な8万4000円で販売する。詳細は同社直販サイトHP Directplusを参照してほしい。