2003年に発売された第1巻が第8回スニーカー大賞を受賞し、2006年に放送されたアニメが空前の大ヒットを記録。現在まで続くライトノベルブームの火付け役であり看板タイトルでもある「涼宮ハルヒ」シリーズの最新刊「涼宮ハルヒの驚愕」の前後編2冊が、5月25日の0時に発売を迎えた。
これまでも小説では「ハリーポッター」シリーズや「1Q84」などの作品で深夜のカウントダウン販売が行なわれたことはあったが、ライトノベルの作品としては日本で初となる深夜カウントダウン販売。秋葉原ではアニメイト秋葉原店とAKIHABARAゲーマーズ本店の2店舗で実施された。
この日は、先週までの暖かさはどこに消えてしまったのかという寒さ。薄着では肌寒さを感じるほどの気温にもかかわらず、両店舗の店頭には21時頃から購入希望者と思われる人が集まり始めた。販売開始直前には、アニメイト秋葉原店に200名弱、AKIHABARAゲーマーズ本店の店頭には約180名の購入希望者が列を作っていた(各ショップ集計)。
ちなみに同作品は、当初2007年6月に発売が告知されていたが、3年の月日が流れ、2007年の4月に発売された「涼宮ハルヒの分裂」以来、4年ぶりの新刊登場となる。
カウントダウン販売で販売されたのは、第10巻「涼宮ハルヒの驚愕(前)」と第11巻「涼宮ハルヒの驚愕(後)」の2冊に、特典小冊子“涼宮ハルヒの秘話”(Rainy Dayを収録)がセットになった“初回限定版”。1冊ずつの個別販売である“通常版”は、6月15日発売予定となっている。
アニメイト秋葉原店には、同作品に登場するキャラクターのコスプレをしたスタッフの姿があり、深夜販売に花を添えていたほか、予約購入者にはショップオリジナル特典のブックカバー2種が付けられていた。
AKIHABARAゲーマーズ本店にもショップ特典が用意されており、予約特典としてオリジナルA3ポスター、購入特典としてハルヒ、長門、みくるの3人がプリントされたクリアしおり3枚セットとなっている。
先頭に並んでいた人は、アニメイト秋葉原店が21時に、AKIHABARAゲーマーズ本店は21時半から並んでいたとのことだ。
在庫状況だが、深夜販売だけで売り切れるということはなさそうだが、カウントダウン販売で各店舗のスタッフの予想を超える人が来店していたこともあり、本日以降も入手可能かどうかは微妙な様子という。ショップスタッフからは「限定版を手に入れたい人は、早めに購入されることをお勧めします」と話していた。
なお、アニメイト秋葉原店とAKIHABARAゲーマーズ本店ともに朝7時より早朝販売も実施を予定しているとのこと。深夜販売には参加できなかったけど、お昼休みなど休憩時間に読みたいという人は、いつもより少しだけ早起きをして、出勤通学のついでに購入していってみてはいかがだろうか?