やっぱり「デカいは正義」!
27インチのiMacを使って1日仕事をしてみたので、その使い勝手についても触れておこう。初めてデスクに置いたときは「ちょっとデカ過ぎて、デスクトップ全体が見えにくい(笑)」という印象だったが、置く位置を調節してみると意外とそうでもない。目からディスプレーまで70cm以上離すと、自然と使える印象だった。
そうしてまず思ったのは、2540×1440ドットというデスクトップの広さが抜群に素晴らしいということ。筆者は普段、高解像度ディスプレー(1680×1050ドット)にアップグレードした15インチのMacBook Proを使っていて、割と満足していたのだが、フルHDオーバーの画面を1日触ったあとに戻るとやはり狭いと感じた。
例えばPhotoshopでフォトレタッチする場合、画面の右側にパレット類をずらずら広げておいてもまったく狭さを感じさせない。27インチは下手するとテレビと変わらないサイズ(というか筆者宅のテレビは24インチ)なので、DVDやゲームの迫力がまったく違う。縦が1440ドットあるので、Twitterのように縦長のウェブサイトでも一度に多くの情報を表示できる。いろいろなシチュエーションで快適だ。
標準だけでもデカいのに、ここに外付けディスプレーを付け足すこともできる。iMacのThunderboltは、Mini DisplayPortとポートの形が一緒で、純正の「Apple Mini DisplayPort − DVI アダプタ」や「Apple Mini DisplayPort − VGAアダプタ」を付けることで、DVIやVGAのディスプレーに出力可能だ。
今回、ナナオの24インチ液晶ディスプレー(1920×1200ドット)をサブディスプレーとして接続してみたが、これが鬼のように広い。ソフトをいくつも並行して使うデザイナーやクリエイターは、かなり魅力に感じるのではないだろうか。また、Parallels DesktopやVMware Fusionといった仮想化ソフトを使えば、メイン画面にMac OS X、サブにWindows 7を表示しておけば、マウスカーソルをシームレスに移動させて使える。
また、Thunderboltポートは入力にも対応しており、新21/27モデルを外部ディスプレーとして利用することが可能となっている。ただし、出力側もThunderboltポートを備えており、Thunderboltケーブルでつないだ場合のみ可能と現状ではかなり条件が厳しい。現在Thunderboltポートを備えた製品は、MacBook ProとiMacのみと少なく、さらにThunderboltケーブルは発売されていないため現時点では事実上利用できない。使い方は、iMacをMac OS Xで起動して機器をケーブルをつなぎ、「command」+「F2」キーを押すと画面が切り替わるという感じだ。
マウスとキーボードが、Bluetooth接続というのは操作が快適で気持ちいい。キーボードとマウスをちょっとどかして作業したいときにも、ケーブルを気にせずひょいっとどけて、iMacの台座の部分に置いておけばいい。Bluetoothの接続設定(ペアリング)も、電源ボタンを押したあとに現れる画面で自動で済ませてくれるので、セットアップで悩むこともない。スリープの解除も、キーボードを押すだけでOK。ちなみにBoot Campを使ってWindowsをiMacにインストールするときにも、このBlueoothキーボード/マウスがきちんと使える。