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痛車でラリー! メロンブックスインテ2年目の挑戦 第4回

大荒れの久万高原! メロンインテはリタイヤに

2011年05月20日 21時00分更新

文● 中村信博 ●写真/中島正義、MRCサポーターズ

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ウェットグラベルを走破できるか!?

 ゴールデンウィーク真っ只中の4月29日~5月1日、愛媛県久万高原町を舞台に、今期のグラベルバトル初戦となる全日本ラリー選手権Rd.2「久万高原ラリー2011」が開催。“グラベル完走率0%”の壁を破るため、MRCはパワーアップされたメロン号とともに現地に乗り込んだ!

 サービスパークとなる美川スキー場は、標高1000m近い高地にある。筆者が会場に入った30日(土)の朝は、まだ天候も穏やかで汗ばむような陽気だったが、気象予報によると今晩遅くからの降水確率が若干高め。標高が高いこの美川スキー場は、雨雲が来ると完全に雲の中に入ってしまい、麓では小雨模様でもコースでは嵐になることが多い。嫌だなあ、雨はまだいいけど、嵐になるのは勘弁してくれよ……。

スタートの最後の整備に忙しいサービスパーク。このときは、色とりどりのテントが並んで壮観な眺めだったのだが……

マシンに対するダメージが大きなグラベルイベントだけに、メロン号にもさまざまな対策が施されていた。これはフロントバンパーの脱落を防ぐための補強用ステー

今年の「久万高原ラリー」では、昨年に引き続き世界チャンピオン新井敏弘選手がゼロカー(ゼッケン1の前を走り、コースの安全を最終確認するオフィシャル車)を担当。今年から導入されたインプレッサR4の実戦テストを兼ねているという

MRC名物「メロン箱」は初日から設置。さっそくチームやファンからのグッズが投入されて大人気に!

 今回のイベントから、1つのチームが参戦を開始する。これまでにもSUPER GTやアジアパシフィックラリー選手権などで活躍してきた名門モータースポーツチーム「CUSCO」。今年から再びJRCにワークス体勢で乗り込んできたCUSCOだが、同時にサテライトチームとして「CUSCO Jr RALLY TEAM」(CJRT)がプロトン・サトリアネオの2台体制で参戦することになったのである。そしてCJRTのマシンカラーリングは……なんとCUSCOのコーポレートキャラ「高崎くす子」を車体に配した痛車仕様!

群馬の山の神という設定の「高崎くす子」が車体に配された、CJRTの1号車と2号車。ちなみにドライバーによって契約しているタイヤメーカーが違っていて、1号車はアドバンタイヤを、2号車はダンロップタイヤを、それぞれ装着する

メディアカメラマンからの要請で、会場の一角でMRCとCJRTそれぞれのマシンを並べて撮影することに。すぐに人だかりができてしまった……!

それぞれのマシンの前に並んで記念撮影。左から、田中直哉(MRCメロン号コドライバー)、眞貝知志(MRCメロン号ドライバー)、明治慎太郎(CJRTくす子号1号車ドライバー)、漆戸あゆみ(CJRTくす子号1号車コドライバー)

 事前に発表されたチームPVでも、MRCへのライバル視をむき出しだったCJRT。しかも、エースドライバーは、2008年に我がMRCが発足して以来、幾度と無く死闘を演じてきた明治慎太郎選手。SUPER GTでも痛車対決が注目を集めるようになったが、ここJRCでも「MRC VS CJRT」の痛車バトルが幕を開けたのだ。しかも相手は、あの名門CUSCOを母体とするチーム。迎え撃つ立場として、これで燃えない方がどうかしている!

生めろんちゃん、さっそくライバルチームを表敬訪問! ちなみに右の青年がCJRTくす子号2号車ドライバーの石川昌平選手。まだ22歳という若手ドライバーだ

CJRTはCUSCO本隊とともに活動するサテライトチームのため、メカニックもワークスそのままの体制。MRCにとって、とんでもないライバルが誕生した……!

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