楽天は5月12日、2011年12月期第1四半期決算を発表した。
売上高は前年同期比9.8%増の869億2100万円、営業利益は同8.4%増の140億7400万円、経常利益は同9.7%増の138億7000万円、当期利益は同1.4%増の69億1400万円となり、経常利益は1~3月期で過去最高を更新した。
セグメント別にみると、インターネットサービスの売上高は484億3500万円、営業利益は126億5400万円、国内EC流通総額は前年同期比13.3%増。主力サービスの「楽天市場」において、ユーザーの利便性を高めるためトップページのレイアウト変更を実施したほか、スマートフォン向けおよびソーシャル・メディアを活用したサービスも積極的に展開。被災地における配送遅れや消費者の購買自粛による影響があったものの、ユニーク購入者数・注文件数は堅調に推移した。
震災の影響により、一部の予約のキャンセルが発生したトラベルサービスにおいても、ダイナミックパッケージの商品拡充が奏功し、予約流通総額は同13.8%増となった。
海外ECについては、米国子会社Buy.com Inc.の日本向け販売の開始や、インドネシアにおける合弁事業立上げ準備を進めるなど、国際展開が着実に進捗した。