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T教授の「戦略的衝動買い」 第146回

ビクター・JVCのヘッドホン「HA-FXT90LTD」は買いだ!

2011年05月14日 12時00分更新

文● T教授

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 HA-FXT90LTDは、何らかの理由でちょっと出荷が遅れたものの、ゴールデンウィークに入ってすぐに配送された。早速いつものE500PTHを抜き取り、HA-FXT90LTDで数曲を聴いてみた。中高音域と低音域を2つのシステムユニットで分担してドライブする2Way構造の性能は、なかなかのものだと感じる。

 HA-FXT90LTDでは、音楽の基本となる安定感を担う低音域部分の振動板に、タフなカーボン振動板が採用されている。一方、中高音域を受け持つユニットの振動板には高強度なカーボンナノチューブを用いており、ひずみが抑えられた明瞭な音が前に飛び出してくる。

 そして、2つの高域/低域ユニットをガッチリと固めて再生時の強振動を押さえ込んでいるのが、比重の大きな金属を採用した楕円形のメタルユニットだ。

 実際にいろいろなジャンルの音楽を再生してみると、その価格性能比に感動する。ハードロックなら、バスドラムとユニゾンをとるエレキベースの音が綺麗に分離して聴こえ、アドリブ時にシンバルのトップをスティックの反対側で叩く太い金属音もギンギンと抜群だ。ウエストコーストロックなら、クリアなツインギターのそれぞれが明瞭に分離する。ことロックやPOPSファンには最適だ。

筆者の好みから主観的にいうと、“BeoSound2とHA-FXT90LTD、スティーリー・ダン(Steely Dan)”という組み合わせを超えるものはないように感じた

最も活躍しているMEDIA kegとの組み合わせでは、迫力とともに品の良い安定した再生音を聴かせてくれる

残念ながら2月に他界したギタリスト、ゲイリー・ムーア(Robert William Gary Moore)の「That's Why I Play the Blues」のソロもいい。彼の“泣きのギター”と、リズム楽器に徹した単調で重いベースとバスドラム、タイトなスネアドラムのコンビネーションが抜群だ

 しかし、そんなカビの生えたオーディオ的なウンチクや表現は、もはや意味を為さないかもしれない。

 「買えば分かる!

 それがHA-FXT90LTDの結論だ。目下、愛用していたE500PTHの出番が少なくなっていることだけは間違いない。

iPodシリーズに標準添付の白いヘッドホンを使っている方なら、HA-FXT90LTDにグレードアップするだけで豊かな音楽生活を迎えられる


T教授

今回の衝動買い

アイテム:ビクター・JVC「HA-FXT90LTD
価格:オープンプライス(アマゾンにて購入)

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

■Amazon.co.jpで購入

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