Nirvana、Syrup 16gがバックグラウンド
―― インディーズ以前はどんなことをやっていたんですか? 最初に音楽を始めたところまでさかのぼって教えてもらえますか。
ナノウ 中学の頃は運動部で、その運動部が2年の時に廃部になっちゃったんです。でも必ず部活に入らなければならなくて。
―― あ、それはイヤな学校ですね。
ナノウ 運動部にはほとほと嫌気が差していて、一番楽な部はなんだろうというので、吹奏楽部に入ったんです。同じ運動部から逃げてきた友達3人くらいと一緒に。そのとき音楽準備室にクラシックギターが置いてあって、それで遊んでいるうちにギターって面白いかもな、と思うようになりました。中三の終わりに自分でアコギを一本買いました。そこが始まりといえば始まりです。
―― 強制された部活にも意味はあったと。
ナノウ でも一旦興味をなくして、ギターを完全にやめてるんですね。しばらく普通に生活していたんですけど、高二の終わりくらいにクラスの友達からバンドに誘われて、ギターとボーカルがいないというので、じゃあ両方やろうかと。
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Nevermind |
―― いきなり主役じゃないですか!
ナノウ いわゆるロック的なもので初めて聴いたのがニルヴァーナだったんですけど、ギター・ボーカルというポジションに憧れていたというものあって。それで高三の頃にオリジナルを作るようになり、色々バンドをやって、という感じですね。
―― 音楽的な傾向は当時も今と変わらない?
ナノウ 最初に作ったオリジナルは、ギターがアコギだったので、当時のゆずみたいなのをやっていました。
―― それは、今とずいぶんな落差が!
ナノウ でも、高校に入ってバンドを組む頃には、皆が好きそうなGreen Dayなんかをやっていました。バンドでオリジナルを作り始めた頃には、今の原型のようなものができあがっていたと思います。Syrup16gとか、THE BACK HORNが大好きだったんですけど、あの辺の影響も多分にあると思いますね。
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