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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第57回

「普通なら絶対ありえない」バンド、ニコ動とミクから誕生

2011年05月14日 12時00分更新

文● 四本淑三

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Nirvana、Syrup 16gがバックグラウンド

―― インディーズ以前はどんなことをやっていたんですか? 最初に音楽を始めたところまでさかのぼって教えてもらえますか。

ナノウ 中学の頃は運動部で、その運動部が2年の時に廃部になっちゃったんです。でも必ず部活に入らなければならなくて。

―― あ、それはイヤな学校ですね。

ナノウ 運動部にはほとほと嫌気が差していて、一番楽な部はなんだろうというので、吹奏楽部に入ったんです。同じ運動部から逃げてきた友達3人くらいと一緒に。そのとき音楽準備室にクラシックギターが置いてあって、それで遊んでいるうちにギターって面白いかもな、と思うようになりました。中三の終わりに自分でアコギを一本買いました。そこが始まりといえば始まりです。

―― 強制された部活にも意味はあったと。

ナノウ でも一旦興味をなくして、ギターを完全にやめてるんですね。しばらく普通に生活していたんですけど、高二の終わりくらいにクラスの友達からバンドに誘われて、ギターとボーカルがいないというので、じゃあ両方やろうかと。

Image from Amazon.co.jp
Nevermind

―― いきなり主役じゃないですか!

ナノウ いわゆるロック的なもので初めて聴いたのがニルヴァーナだったんですけど、ギター・ボーカルというポジションに憧れていたというものあって。それで高三の頃にオリジナルを作るようになり、色々バンドをやって、という感じですね。

―― 音楽的な傾向は当時も今と変わらない?

ナノウ 最初に作ったオリジナルは、ギターがアコギだったので、当時のゆずみたいなのをやっていました。

―― それは、今とずいぶんな落差が!

ナノウ でも、高校に入ってバンドを組む頃には、皆が好きそうなGreen Dayなんかをやっていました。バンドでオリジナルを作り始めた頃には、今の原型のようなものができあがっていたと思います。Syrup16gとか、THE BACK HORNが大好きだったんですけど、あの辺の影響も多分にあると思いますね。

(次ページに続く)

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